高血圧になる11の原因と対処法
生活習慣病の代表ともいえる高血圧。
けれど、多くの場合、原因はストレスということが多く、対処法は減塩食という、的が絞れていない現象が起きています。
そこで、高血圧の原因と考えられる11の要素を解説しつつ、それぞれに対する対処法についても解説しています。
高血圧は病院で診てもらうことが多いかと思いますが、病院での治療が、効果的かどうかも、原因と対処法の解説から理解できる内容になっています。
中々高血圧が治らず、いつまでも投薬治療に頼ることに疑問を感じている場合には、高血圧の原因を明確にし、確実に対処できるように、この記事を最後まで読み込んでいただけたらと思っています。
1.ストレスから高血圧が作り出される原因について
何かと高血圧の原因としてささやかれるストレスですが、そもそもストレスによってなぜ高血圧になるのかというと、【交感神経】の一言に集約されます。
ストレスの中で、交感神経を高ぶらせるものとして
- 『緊張』『プレッシャー』『恐怖』『怒り(イライラ)』『驚き』などの感情面
- 『コーヒー』『辛味』『塩分』などの食事面
- 『固まった筋肉』『太くて動かしていない筋肉』『筋金のように細く固い筋肉』などの肉体面
などなど、たくさんの要素があります。
これらのストレスが、以下の現象を作りあげるわけです。
- 血管が細くなり血流量を減少させることが原因で高血圧に
- 心臓の圧力を高め高血圧に
- 固まった筋肉が血管を圧迫し血流を妨げることが原因となり高血圧に
★ストレスが原因で起きた高血圧の対処法
ストレスによる高血圧のポイントは交感神経です。
であれば、対処法として副交感神経の活動なくしてこの手の高血圧に対処する方法はありません。
副交感神経を高める方法で一番いい方法は、【笑うこと】
できれば腹の底から笑うことが最も副交感神経を高ぶらせストレスによる身体内に染みついた筋肉や血管の細さを太くさせてくれます。
血管が太くなれば血流量が増えていきますので、自然と血圧が下がっていくわけです。
2.肥満になると高血圧になる原因について
ストレスのパートでも話しましたが、筋肉が太くなって固まっていると血流の邪魔になってしまうことがあるように、脂肪が余分につき始めると、あらゆるところで血流障害を引き起こしてしまいます。
そもそも肥満というのは、消費量(運動量)以上に摂取量(食事量)が勝っていることで起こる現象ですので、運動量が少ないわけです。
運動量が少なければ、血液を流しにくくなります。
しかも、脂肪が血流の邪魔となっているわけです。
だからこそ高血圧の原因となるわけです。
★肥満が原因となる高血圧の対処法
肥満による高血圧の場合には、脂肪を減らしていく必要があります。
従って、肥満になるメカニズムが
消費量(運動量)<< 摂取量(食事量)
ですので、
消費量(運動量)>> 摂取量(食事量)
を行う必要があります。
しかも、身体の中で脂肪の多い順に順列をつけて、最も脂肪量の多いところから運動量を増やすという方法を取る必要があります。
なぜならば、脂肪がつくところは大抵あまり動かしたくない場所だからです。
そして、運動し始めてもいいかな?と思えるところは、脂肪があまりついていないところ。
なので、あえて動かしにくい場所にアプローチしていくことが高血圧に対する対処法となるわけです。
3.運動不足で高血圧になる4つの原因と対処法
血液は、心臓から送り出され、身体の隅々まで流れていきます。
ところが、心臓は送り出した血液を再び戻すための作業は行っていません。
心臓へ送り返す役目は全身についている筋肉で行っているのです。
心臓は、拍動というポンプ作業を命ある限り働き続け血液を排出しています。
そして、送り出された血液を筋肉が伸び縮みして、心臓と同様のポンプ活動を行うことで心臓へと戻すわけです。
そういうことから運動不足になると筋肉が活動停止状態になり、以下の4つの状態が引き起こされ高血圧の原因を作ってしまうのです。
3-1 血流量低下
運動不足は筋肉が活動停止している状態です。
筋肉が伸び縮みしなければ、血液を流すことができず、栄養を末端まで流したり、各細胞に溜まった疲労物質や老廃物を回収するための流れが停滞してしまいます。
その結果、心臓からの排出量を増やすために高血圧となり、流れを取り戻そうとし始めるわけです。
3-2 血液量低下
血液というのは、筋肉が動いて骨に刺激が入ることで、骨の中にある骨髄内で生産されます。
ところが、運動不足になれば、筋肉が動かず骨に刺激を入れることができないため、血液を生み出すことができません。
血液が少なければ、栄養や疲労物質を運ぶことができません。
そのため、心臓の圧力を高め排出する血液量を増やさなければならなくなり高血圧になるわけです。
3-3 睡眠の質低下
運動不足になると、疲労が少ないため、睡眠中の作業の一つでもある疲労回復が活動しにくくなります。
しかも、運動不足になると、睡眠中に自力整体の意味がある寝返りもしにくくなります。
そのため、起床時に疲れたままだったり同じ寝方のままで目覚めることになり、血液が流れにくい状況になってしまうのです。
このようなことが原因で高血圧になることもあります。
3-4 心臓のポンプ力低下
運動不足になると心肺機能を利用する機会が少なく、機能低下を起こしやすくなります。
心肺機能の低下は、
- 心臓の拍動数の低下
- 心臓の圧力(血圧)の低下
- 呼吸力の低下
を起こします。
その結果、全身への栄養が不足しがちとなり、交感神経を強制的に働かせ血圧を上げなければならなくなります。
これも高血圧の原因となるわけです。
★運動不足が原因となる高血圧の対処法
肥満のパートでも話しましたが、運動不足のところは、
- とにかく動きたくない
- 動くのが苦手な場所
などに起きやすいものです。
従って、歩いていても家事で動いていても運動不足になっている場所はたくさんあったりするわけです。
ですので、普段動かしていない場所や苦手な動きを動かすことから運動不足の対処法は始まります。
汗をかいたり、達成感を感じたりする運動で、運動不足が解消されるわけではありません。
普段動かしていない筋肉を放置して過度な運動すればするほど血圧は上がってしまいます。
そういうことから、地道な筋肉の再生活動が高血圧の対処法と言えるのです。
4.6つの食習慣が原因となる高血圧について
生活習慣病の筆頭ともいえる高血圧の対処法の代表が、『減塩食』といわれていますが、高血圧にならないようにするには、塩分を控えていれば大丈夫なのかというとそうではありません。
ここでは、6つの食習慣が引き起こす高血圧についてお話していこうと思います。
4-1 塩分の取り過ぎ
なぜ、塩分を取りすぎると高血圧になるのかというと、ストレスのパートでもお話ししましたが、塩分は血管を細くする作用があります。
気が緩んでいたり、活力が落ちているときなどに塩分を取ると活性化するのですが、いつでも塩分の摂取量が多ければ、常に血管を細めるような作用が働いてしまいます。
つまり、血管内を通る血液量がそれだけ減ってしまいますので、血圧を上げて全身をめぐる血液量を増やさなければならなくなります。
これが高血圧の原因となることが一般的に有名になっているのです。
4-2 野菜や果物不足
野菜や果物は、コレステロール値を下げたり、血液の流れを良好に保ってくれたりします。
一方、野菜や果物の摂取不足になると、血液がドロドロになりやすく、血管内で血液が滞りがちになったりします。
そういう時には、血圧を上げて、滞っている場所を流していかなければならなくなり高血圧になるリスクが高まってしまうのです。
4-3 喫煙・多量の飲酒
喫煙では血管が細くなり、アルコールでは血液がドロドロになり、血液が流れにくい環境ができやすくなります。
このような現象が、高血圧の原因につながるのですから、ほどほどの喫煙や飲酒ということが大事になってくるわけです。
4-4 水分摂取量不足
特に血液がドロドロになっているときに必要な成分が水分です。
水分量が多く、どろどろの血液であっても流れていれば心臓の負担を軽減することが可能です。
ところが、普段から水分を飲むことが習慣づいていなければ、血液が滞りがちになったりします。
そういうことが多い場合には、高血圧になる可能性が出てくるわけです。
4-5 砂糖や油の取りすぎ
砂糖や油はアルコール同様血液をドロドロにする筆頭の食材になります。
たまに取る分には問題ありませんが、毎日のように、毎食のように摂取しているのであれば、これらが高血圧の原因となっているかもしれません。
4-6 大食い・早食い
飲食の内容だけでなく、
- 大食い
- 暴飲暴食
- 早食い
- 噛まずに食べる
- 水分で流し込むように食べる
- 食直後に動き回る
このような食事の仕方をしていると、交感神経が高まりやすくなります。
交感神経が高ぶることが多いと、心拍数が増えたり、血圧が上がったりすることがあります。
これも、高血圧の原因だったりします。
★食習慣が原因となる高血圧の対処法
まずは、普段の食前と食後の血圧を測定する習慣から始めましょう。
食後の血圧が食前とあまり変わらない場合には、食習慣が高血圧の原因になっているわけではないということが言えます。
ところが、食前よりも大幅に食後血圧が高くなっているのであれば、その食事の内容や食べ方を見直す癖を持ちましょう。
毎回食前食後の血圧測定を怠らなければ、何が原因で高血圧になっているか素早く判断でき、即対処できるようになるものです。
5.睡眠不足が高血圧を引き起こす原因と対処法
睡眠不足には2種類あって
- 睡眠をとる時間が少ない
- 不眠症
というものが考えられます。
どちらであっても、長期間続くと、
- 交感神経が働く時間が長く
- 副交感神経が働く時間が短くなります
交感神経が多く働いてしまえば、心拍数が増え、血圧が上がってしまいます。
また、睡眠中の疲労回復ができなければ、日中に無理な活動をしなければならなくなり、筋肉も活発的に血液を流せなくなります。
このような現象でも高血圧になることがあるのです。
★睡眠不足が原因で起こる高血圧の対処法
睡眠不足が原因で高血圧になっている場合には、最優先で睡眠時間を確保するようにしましょう。
かといって、休日の寝だめや昼寝の時間を増やしても変化はありません。
むしろ高血圧の後押しをしていることになる可能性もあります。
大事なことは、少しでも早く寝ることです。
そして、平日も休日も同じ時間に寝て同じ時間に起きる習慣にしていきましょう。
ずれたとしても1時間前後にしておいた方が、自律神経が整いやすく、自然治癒力が働きやすくなります。
さらには、出来る限り毎晩、就寝前に筋肉をほぐす癖を持ちましょう。
ほんの少しであっても継続的に寝る前に軽めの運動を行っていると、睡眠の質は徐々に上がってきて治すべきところを治せるようになっていくものです。
6.加齢や老化とともに起こりやすい高血圧の原因と対処法
加齢や老化が原因で高血圧になるパターンには、
- 血管が固くなる
- 心臓のパワーダウン
- 血管内のコレステロールの蓄積
血管が固くなれば交感神経が高ぶった状態を作り、心臓がパワーダウンを起こしていれば脳から交感神経を働かせ、強制的に心臓に活動力を与えます。
コレステロールが溜まれば、血流を阻害しますので、血圧を上げざる終えなくなるのです。
これらも高血圧の原因と言えるでしょう。
★加齢や老化が原因による高血圧の対処法
加齢や老化の最も危険な部分として、『年だから動けない』というものがあります。
動かないから血圧が上がらなければならなくなっているのですから、逆発想が重要です。
【年だから動かなければならない】
これが、最も簡単で確実に変化を導き出せる加齢や老化による高血圧の対処法です。
7.過労や疲労の蓄積が原因となる高血圧の対処法
過労や疲労を何が最も感じるかというと筋肉です。
疲れが溜まれば筋肉を動かしたくない状態になります。
過労になれば動きたくても動けなくなります。
その結果、高血圧の原因となってしまうのですから、何をおいても睡眠の優先順位を上げましょう。
とにかく寝る。
これ以上の対処法はありません。
8.遺伝が原因となる高血圧の対処法
遺伝で高血圧になっている場合には、生後間もなく高血圧になっていなければおかしいです。
とはいっても乳幼児の血圧測定はなかなか受けれません。
ですので、理解できるのは初めての血圧測定の時だと思います。
その初測定で高血圧という診断が下りた場合には、遺伝性の高血圧と考えてもいいかもしれません。
けれど、多くは、生後間もなく、ずっと高血圧である親と同じ環境で育っているので、子供も親の習慣をまねて育っていきます。
親が高血圧ということは、いまだに原因を明確にできず対処法も見いだせていないということになりますので、いくら高血圧対策の生活をしていても高血圧は高血圧として変わらないのです。
このページに書かれている高血圧の原因をすべて見たうえで、親の原因を特定してみると、高血圧の原因が何だったか理解でき、遺伝という洗脳から解放されると思います。
★遺伝というよりも親の習慣が原因で高血圧になった場合の対処法
たった一言、『親の真似を止める』これが最大の対処法になります。
そして、一番簡単な方法は結婚して独立(親元から離れる)することです。
環境が変われば習慣が変わります。
習慣が変われば行動が変わります。
行動が変われば体質が変わります。
だから、高血圧も変わってしまうのです。
9.妊娠や出産がきっかけで高血圧となる原因と対処法
妊娠中に高血圧になる場合には、大抵、大腰筋の圧迫が原因になっていることが多いです。
もちろん、妊娠中ですので、子宮の裏側を通っている大腰筋の力が非常に強ければ、何の問題も起きませんが、大腰筋を鍛えた経験のない人は、胎児が大きくなるごとに負担がかかってきてしまい、腹部内の血流障害を起こし始めます。
そのため、心臓の圧力を高めることで、腹部内の血流量を調整しなければならないのです。
出産してからの高血圧の場合には、腹部に合ったものがなくなってしまったことによる環境変化に追いついていないのと、授乳や夜泣き対応などによる疲労の蓄積が高血圧の原因になっていることが多いものです。
当然ですが、妊娠中の高血圧を出産後も引きづるケースも多く、そのまま高血圧体質になってしまう人もいます。
★妊娠や出産が原因で起こる高血圧の対処法
妊娠中の対処法は、妊婦の身体の状態が第一ですし、人それぞれ状態が違いますので、ここでは出産後に何ができるかというところにフォーカスを当てていこうと思います。
出産後は、疲労回復をしたいと思っても、自分の時間を設けることがほぼできなくなります。
従って、ゆっくり休みたくても休めません。
となると、疲労を積極的に回復することができないわけです。
その中で高血圧を改善していくには、以下に副交感神経を活性化しつつ、腹部の筋力を取り戻していけるかが焦点になってきます。
そういうことから、出来る限り、歌を歌う習慣を持ってください。
しかも、義務的に歌うのではなく、あなた自身が楽しめる歌を選んで歌うこと。
できれば大声で。
近隣に迷惑となる環境であれば、車やカラオケBOXを有効利用して、出来る限り大声で歌うことで腹部の環境を整え、早急に高血圧を改善していきましょう。
10.病気が原因で起きる高血圧(二次性高血圧)の対処法
高血圧には、原因が特定しにくい本態性高血圧と、原因が明確になっている二次性高血圧があります。
ここでいう原因が明確というのは、病気や医療行為による高血圧についてということになります。
ということで、ここでは、二次性高血圧についてのお話となります。
ただし、正式な病態把握に関しては、ここでは対象外となり、東洋医学的に見た場合にどのような考えになるのかを話していこうと思っています。
10-1 腎血管性高血圧の原因について
腎血管性高血圧は、腎動脈の狭窄により起こるタイプの高血圧ですが、いくつか考えなければなりません。
まずは、腎動脈が狭窄するような場所にコレステロールがこびりついているということ。
これは、腎臓周辺の運動不良によるものと考えられますし、利尿作用の強いものを過度に取りすぎるとこのような状態になりやすくなります。
★腎血管性高血圧の対処法
また、中医学では腎と下半身や骨、耳を同類と考えます。
そのため、このような部位を過剰に使っていたり、ほとんど使っていなかったりすると起こりやすいと考えることができます。
従って、腎血管性高血圧の対処法としては、下半身を中心に運動量を上げるということになりますが、腎が病むと非常に疲れやすくなりますので、疲れをポイントに運動していくのが重要です。
ほんの少しでも疲れたらすぐに休み、疲れが落ち着いたら、さらに動かす。
このような方法で高血圧に対処する方法が考えられます。
10-2 ガン治療による高血圧の原因について
がん治療に利用される薬剤には副作用として高血圧を上げているものがあります。
ただ、このような薬剤を投与せずとも高血圧になるリスクはガンにはあります。
なぜなら、何もなかったところに腫れものができるというのは、何もなかった血管内にいかなるものができてもおかしくない状態を表します。
もちろん、その代表的なものとしてコレステロールが溜まった結果動脈硬化になり、動脈硬化に使われなかったコレステロールががん細胞の元になっている可能性もあります。
また、がんが発症している場所によっては血管を圧迫したり、内臓の機能異常を起こしかねません。
すると、その様な状態を修復するために血流を上げようと血圧が上がったりすることで高血圧になるということも考えられます。
★癌治療が原因で起こる高血圧の対処法
このようながん治療による高血圧の対処法に関しては、まず、『肝心要』『肝腎要』のバランスが重要になります。
肝臓と腎臓のバランスというのは、わかりやすく見れる部分として、下半身の筋力と体力のバランスとも言えます。
肝は筋を腎は骨を表します。
従って、どちらも整い始めると、肝臓により病を治す力が働き、腎臓により寿命を延ばすことができます。
さらに、肝は感情、心は神経を表します。
喜怒哀楽を自由に使い分け、すぐに平常心に戻れるようになり、神経の細かい使い方(細かなところに目が行き届く)がバランスよく使い分けられているかというところが
肝は血液、心は血管という役割に反映したりします。
このように考えると、下半身を適度に筋力アップし運動する習慣を作りつつ、映画などを利用しながらいろんな感情を使い分けながら、ストーリーの細かい分析などをしていくと、これまでの生き方と違った生き方ができ、がんの進行も抑えやすくなったりします。
10-3 睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)が原因で起こる高血圧
睡眠中に呼吸が止まってしまう現象について、様々な原因が言われていますが、中医学では、
- 睡眠中、喉に水分や気が停滞した状態
- 腎もしくは肺の機能異常
と考えられます。
水分や気の停滞は、睡眠中に腎の機能が働けていなければ水分が滞り、肺が機能していなければ気が滞るということから、腎と肺のバランスが狂った状態とも言えます。
肺は呼気をつかさどり、腎は吸気をつかさどりと言われています。
要するに、腎が息を吸って肺で吐くというのが東洋医学の考え方になります。
これが、睡眠時無呼吸症候群の原因と考えられます。
となると、質の良い睡眠ではない状態となるため疲労回復ができずに高血圧の原因にもなるということになります。
★睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)による高血圧の対処法
睡眠は腎気で行われているという考えがあります。
そして、睡眠中に腎と肺のバランスが崩れているということからも腎の強化が対処法として考えられます。
腎の強化は、先にも話していますが、下半身の強化が欠かせません。
ただ、筋肉がつけばいいということではなく柔軟性も高めなければ強化になりませんので特に柔軟性が不足している筋肉の強化が対処法の重要ポイントになります。
10-4 糖尿病が原因で起こる高血圧
糖尿病は肥満のところで話した部分とリンクするのですが、
肥満は、摂取量 >> 運動量 でしたが、
糖尿病は、
糖質の摂取量 >> 運動量
ということが継続して起こっていると発症します。
そして、糖尿病で有名な言葉が血糖値です。
これは血管内に糖が代謝されずに浮遊している状態を表します。
要するに、ドロドロ血液ということになります。
そして、このドロドロ血液を改善するために高血圧になってしまうわけです。
★糖尿病による高血圧の対処法
糖尿病から起こる高血圧は単純で、
- 糖質の摂取量を減らす
- 運動量を増やす
この二つに絞られます。
特に運動量は、いつも動かしているところの運動量では間に合っていないというサインが糖尿病ですので、いつも動かしていない場所を積極的に運動することが対処法として重要なポイントになります。
10-5 更年期(閉経期高血圧)女性ホルモン(エストロゲン)の減少で起こる高血圧
女性ホルモンが減ると副交感神経が働きにくくなり、交感神経が高ぶる症状がいろいろ発症するようになります。
これが更年期障害という病気になります。
交感神経が過剰に働いているのですから高血圧になるのは当然の流れと言えます。
★更年期に起こりやすい高血圧の対処法
人体は陰気と陽気という二つの重要な気のバランスで保たれています。
そして、陰気が副交感神経、陽気が交感神経という分け方もできます。
交感神経が高ぶることが高血圧の原因になるのですから、対処法としては、副交感神経を高ぶらせることになります。
かといって女性ホルモンを増やすことはできませんので、
- 吐く息を長めにした呼吸を行う
- 下半身の柔軟性を高める
上記2つの方法により睡眠の質が高まれば陰気が高まったことになりますので正しい対処法ができたということになりますが、睡眠の質が上がらない場合には、呼吸をもっと深く長く行うように調整したり、下半身の筋力強化が必要になったりします。
11.仮面高血圧の原因について
仮面高血圧は、ある時は高血圧、ある時は正常もしくは低血圧という状態のものを言います。
自宅では正常なのに病院で測ると高血圧。
という感じの違いが仮面高血圧になります。
この原因は、ここまで真剣に読み込んでいただいたあなたなら理解しやすいと思いますが、交感神経が重要ポイントになります。
上記の例でいうと、自宅では落ち着いているときに測定できるけど、病院に行くと緊張して交感神経が高ぶり血圧が上がってしまう。
ということが原因になります。
★仮面高血圧の対処法
仮面高血圧は、『いつ』『どこで』『何に対して』緊張したりプレッシャーを感じたり上がったりしてしまうのか?を理解することが対処法の重要ポイントになります。
なぜなら、仮面高血圧は病院以外でもいつでも起こりえるし、いまだ高血圧と診断されていないあなたであっても、起こっている可能性があるからです。
要するに、対処法はそのまま予防法にもなるのです。
できれば、交感神経が高ぶりそうなタイミングで血圧を測定してみることが重要です。
そして、気分が落ち着いたタイミングで再度測定することです。
その差が大きいものほど対処していく必要があります。
対処法のポイントは、交感神経が高ぶるタイミングで落ち着いていられるようになること。
そのためには、メンタル強化が必要かもしれませんが、大抵の場合筋力強化もメンタル強化と一致しますので、メンタル強化の仕方がわからない場合には、筋力強化を試してみると良いと思います。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。