あばらの下が痛い時に考えられる内臓の異常について
あなたは、あばら骨(肋骨)の下が痛いということを経験したことがあるでしょうか?
あばらには肋骨という正式名称があります。
肺や心臓を守るとても大事な骨のことです。
あばらの下が痛いと言っても、筋肉の場合も、骨の場合も、内臓による場合もあります。
それぞれ簡単に説明していきますので、あなたがこれまで経験した肋骨の痛みと照らし合わせて、何が原因だったのか?
少しでもヒントになれば幸いです。
筋肉や骨の問題で、ろっ骨の下に痛みが出ている場合には、外傷性の影響が強いと考えられます。
例えば、何か固いものがぶつかったり、大量に咳きこんだりしなければ、あばらの下に痛みが出ることは少ないのです。
内臓の場合には、
- 肝臓
- 胆のう
- 膵臓
- 心臓
- 腎臓
- 胃
- 大腸
などが代表的なところです。
って、全部じゃんと感じてしまうかも知れませんが、肋骨に隣接している臓器というのは、これだけ多いということです。
あなたが、経験してきた肋骨の痛みは、どれに近い感じでしょうか?
もしかしたら、あなたは、内臓の問題の可能性を考えると、何かの病気の心配をしてしまうかもしれませんね。
しかし、内臓による影響だとしても、かなり強い痛み(救急搬送が必要なほど)でなければ、それほど心配は必要ありません。
特に多いのが、チクチク痛む場合や、グサッと何かが刺さるような痛みが出る場合です。
この種類の痛みに、恐れを抱く人は非常に多いのですが、実は、このように何かが刺さるような痛みは、冷えによることが多いんです。
もちろん、グサッと刺さる痛みを感じると同時に倒れてしまったり、気を失ったりした場合は、即救急搬送が必要になりますので、ここで説明しているのは、痛みを感じるが、姿勢が大きく変わるようなことがない程度の痛みとして読み込んでくださいね。
内臓の冷えの原因には、
- 冷たい物の飲食のし過ぎ
- 呼吸量の低下
- 腹部の運動不足
が、多くを占めます。
1の場合は、直接内臓を冷やした結果起きる場合ですが、
2と3は、運動量が落ちたことにより、血流不足となり、
新陳代謝が低下することにより冷えてしまったもの。
その影響が、もろに出やすい臓器は、
- 肝臓
- 胆のう
- 胃
- 大腸
などになります。
特に肝臓が弱くなると、病気になりやすく、治りにくいということがあります。
しかも、痛みを発しやすい臓器でもありますので、可能性がある場合には、こちらを参考にしてください。
ストレスが強く、緊張状態が続いた場合には、
- 心臓
- 胃
- 肝臓
- 胆のう
の影響で出ることがあります。
甘い物や炭水化物を取り過ぎている場合には、
- 膵臓
- 肝臓
- 胆のう
これらの影響で出ることがあります。
どの内臓の影響だとしても、肋骨の下の痛みを改善させる方法は、それほど多くありません。
痛みの出ない範囲で、
- 腹部の運動量を上げて行く
- 呼吸量を上げる
- 温かい物を飲食する
- 患部に温めるタイプの軟膏(サロメチールなど)を塗る
このような改善策で、ほとんどの肋骨の下の痛みは、改善させていくことが可能になります。
ただし、自律神経の乱れによって、起こっている痛みの場合には、さらにいろいろな要因を考えなければなりません。
自律神経の可能性が考えられる場合には、こちらを参考にしてみてください。
もちろん、あぶら汗が出るほどの激痛がある場合には、即座に病院で検査を受けてください。
検査の結果、骨や内臓の異常がみられることもあるでしょう。
西洋医学で、異常を見つけられた場合には、適切な対処をしていただけるはずですので、医師の指示に従ってください。
異常は言われたが、適切な説明がない場合には、痛みの原因を無理やり作ってしまっている場合もありますので、細かく突っ込んで質問攻めにする必要もあるかもしれません。
その結果、その意思が信頼できる先生なのか、どうなのかということが理解できると思います。
病院で、骨にも内臓にも異常が見られない場合には、上記で説明してきた対処が、効果的になってきますので、覚えておくといいでしょう。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。