おねしょ(夜尿症)の原因と対策
子供っていつまで子供なのでしょうか?
社会的には、18歳とか20歳とかありますが、身体的には、成長期が終わるまでかもしれません。
そして、子供の頃の問題として、おねしょ(夜尿症)という問題があります。
要するに、寝ている間に、お漏らしをしてしまうもの。
このような状態がおねしょとか夜尿症とか言われています。
そして、夜尿症は成長期の間には、いつでも起きる可能性があるということになります。
よく、子供帰りという現象が、高齢者になると起こることがあります。
この子供帰りは、成長期を逆行する現象になります。
成長期と衰退期の身体がおねしょ(夜尿症)の原因を見極める秘訣となります。
ということで、ここでは、おねしょの原因についてお話ししながら同時に対策も考えていくことにします。
1.子供の成長期と大人の衰退期に共通する筋力がおねしょの原因
成長期と衰退期の共通項は以下の4つです。
1-1 運動量が多く疲労回復が間に合わない疲労蓄積型
1-2 運動量が少なく血流不足による冷え体質型
1-3 睡眠時間が短く身体成長が遅れている機能低下型
1-4 寝てばかりいて運動機能を発揮できず抗機能亢進型
これらに共通していることは、
筋肉・骨・血流
という3つの重要項目になります。
それぞれ、詳しく見ていくことにしましょう。
1-1 運動量が多く疲労回復が間に合わない疲労蓄積型
これは、
子供の場合には、遊びやスポーツクラブなどで、身体を動かしまくっていながら、食事や睡眠だけでは、疲労回復が間に合わない状態です。
大人の場合には、身体を動かす仕事や、健康のためにと運動しすぎて、興奮状態が続いてしまった状態です。
興奮状態が続いてしまうと不眠症になります。
不眠症になると、身体が休まることがないため、飲酒や薬の力を借りて、睡眠を取ることになります。
その結果、良質な睡眠を取ることができず、疲労が蓄積してしまうわけです。
睡眠不足を解決するためには、こちらを参考にしてください。
疲労が蓄積している身体は、筋肉に張りがなく、血流不足になることが普通にあります。
血流不足は冷えを招き、膀胱に尿が集まりやすい環境となってしまいます。
もちろん、睡眠時には、膀胱括約筋や尿道括約筋という筋肉が、尿漏れを防ぐために活動するのですが、疲労が蓄積していると、この力が働きにくくなっているのです。
そのため、子供のおねしょや大人の夜尿症ということの原因となってしまうわけです。
そうならないような対策としては、3つです。
1)疲れが溜まるほどの運動量を抑え気味に調整する
2)疲労を回復できるだけの質の高い睡眠を取れるようにする
3)疲労回復をしやすくするためにストレッチや柔軟体操をしっかりと行う癖をつける
1-2 運動量が少なく血流不足による冷え体質型
子供でも大人でも同じことなのですが、運動量が少なければ、血液を生み出すことができません。
しかも、血液を流すこともできません。
血液量と血流により体温が調整されていて、血液量が多く、血流が激しいほど体温は上がります。
運動量が少ないということは、血液を生みにくく、血流が緩やかになってしまいます。
そのため体温が低下し冷え性となるわけです。
特に下腹部から骨盤内の冷えがひどくなると、おねしょや夜尿症の原因となります。
要するに、足腰を動かさない日常を過ごしていると、嫌でも下腹部から骨盤内が冷えてしまうのです。
この冷えによって、膀胱に尿が集まりやすくなり、子供のおねしょや大人の夜尿症を引き起こす原因となってしまうわけです。
このようなおねしょの対策としては、たった2つです。
1)股関節を大きく動かす日課を作ること
2)股関節の柔軟性を高めること
1-3 睡眠時間が短く身体成長が遅れている機能低下型
睡眠中には、以下の5つの働きを行っています。
1)消化吸収
2)疲労回復
3)身体成長
4)脳内整理
5)糞便形成
睡眠時間が短ければ、番号の少ないものしか達成できません。
睡眠時間が適正に取れていれば最後の方まで十分に働けるようになります。
睡眠時間が長ければいいというものではありません。
ただし、周りの同年代の人たちと比べて、劣っている部分を感じられたら、この睡眠の調整が最も重要だと言えます。
あなたの睡眠は適切に取れているでしょうか?
具体的な対策はこちらでお話しています。
1-4 寝てばかりいて運動機能を発揮できず抗機能亢進型
睡眠と共に、横になっている時間が長い、ということは、身体の機能面が育たないという問題があります。
筋肉は負荷をかけないと育ちません。
骨は筋肉を動かし刺激が入らないと育ちません。
特に外出するということは環境を変え、ストレスに強い身体を作る上では欠かせないことになります。
ですので、子供の頃は外を走り回り、大人になっても外を歩き回ることで、身体の機能亢進が起こるのです。
ところが、楽を知り、依存し始めてしまうと、楽な行為を積極的に取り入れてしまうものです。
すると、筋肉も骨も、同時に内臓も機能が亢進せず、強くなることができません。
その結果、筋肉も骨も内臓も日々弱くなっていってしまうのです。
これにより、子供であればおねしょ、大人であれば夜尿症になりやすい環境を自ら選んでいるということになるのです。
わざと呼び名を変えて書いてはいますが、まったく同じ意味です。
この抗機能亢進型の対策は、ただただ動く癖をつけることが重要となります。
2.精神的なストレスが原因となるおねしょ
精神的ストレスでおねしょの原因となるものが、
1)緊張やプレッシャー
2)恐怖
親のしつけや、家庭内環境、職場環境などにより様々なストレスを感じてしまうのですが、このようなストレスを受け続けていると、次第に血管や神経が細くなっていきます。
血管や神経が細くなると、身体的にも、緊張やプレッシャーを受け続けている体質になってしまいます。
そのような体質になると、ストレスを精神的に受けなくなっていても、身体的には、まだまだストレス状態にありますので、症状には何ら変化が訪れないということになります。
もちろん、筋肉が衰えたり、骨の成長に筋肉の成長が追い付かないような状態でも、筋肉が細く緊張した状態になってしまいますので、身体的な緊張状態になってしまうのです。
従って、急成長を遂げる子供には、起きやすいものと言えるのです。
また、かつては運動をバリバリやっていたが、衰えと共に動かなくなったような大人にも、起きやすい現象と言えるでしょう。
このようなストレスによるおねしょの対策には、以下2つです。
2-1 緊張やプレッシャーをかけるような環境を変える
2-2 ストレスに強い身体を作る
この対策に関しては、あまりイメージがわかないかもしれませんので、もう少し具体的にお話しておきます。
2-1 緊張やプレッシャーをかけるような環境を変える
緊張やプレッシャーというのは、『自分には難しい』というセルフイメージが作っている感情です。
要するに、セルフイメージ(自分をどう思っているか?)が低い人に起きやすい現象と言えます。
でも、誰もが始めからセルフイメージが高いということはないのです。
はじめは誰もができない状態から、一つずつ経験を積んでできるようになり自信がついていくものなので、『できたこと』にフォーカスするようにすると、簡単に打開できるようになるのです。
従って、身近な人にも協力してもらって、
1)できたことに焦点を絞り
2)できるような作業をさせ
3)できないものはできる状態まで細分化してあげる
このように今いる環境自体を変えれない場合には、勇気を出して、引っ越しをしたり、組織から抜けるという行動が、緊張やプレッシャーから抜け出て、気づいた時には、おねしょや夜尿症に苦しむことはなくなるようになります。
2-2 ストレスに強い身体を作る
ストレスに強くなり、おねしょや夜尿症を改善するためには、身体を強くするのが最も大きな対策となります。
ただし、身体を強くするために疲労をため込んでしまえば意味がありませんので、疲労をため込まずに済むレベルから鍛えていくことをおススメします。
では、なぜ身体を鍛えていくことで、ストレスに強くなり、おねしょを改善できるようになるのかを解説します。
先にも話しましたが、継続的な緊張やプレッシャーは身体的ストレスの体質を生んでしまいます。
要するに、細く固い筋肉は、緊張やプレッシャーを受け続けている身体と言えるのです。
そこで、重要になるのが、
1)十分にストレッチできる柔らかい筋肉
2)十分な太さのある力強い筋肉
この二つがそろえば、
これらの状態も抜け出ることができるので、大幅におねしょや夜尿症を改善できる可能性が高まるわけです。
子供のおねしょや大人の夜尿症は、多くの原因が隠されていることがありますが、原因はさてあれ、対策には、
1)睡眠の質を高め
2)筋力アップをめざし
3)セルフイメージを上げる
このようなことが一つでも改善可能であれば、大きく変わることが可能になります。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。