自律神経失調症には鍼灸が効果的な理由
自律神経失調症になると病院へ行く人がいます。
原因不明の症状がいくつも発症すると、病院へ行ったり、鍼灸や各種療法を受診したりと、『一体どこで診てもらえばいいのだろうか?』と悩む人がいます。
さらに、複数の症状で苦しんでいたり、検査を行っても原因不明とされ、治らずに苦しんでいると、心療内科を紹介されてしまいます。
そして、心療内科で自律神経失調症と診断され、多くの方が、
【自律神経失調症が『苦しい症状の原因』だった】
と信じてしまうのです。
すると、症状を取り除くことに集中したり優先させてしまいます。
要するに、症状がなくなったら自律神経失調症が治ったという判断になってしまうことが多いわけです。
ですが、自律神経失調症はなにも治っていないということをお話していくとともに、その状態に最も大きな力を発揮することができる鍼灸のメリットについて説明していこうと思います。
1.自律神経失調症で心療内科に行ってはならない理由
自律神経失調症になると、多くの場合、心療内科を紹介されます。
心療内科とは、他の診療科では原因が解明できなかった西洋医学の不得意分野の状態の患者さんを集めるために作られた診療科になります。
要するに、病院では、治す方法がないと認定した患者さんを集めているわけです。
なぜなら、『よくわからない』という診断結果ばかりになると、医師の権威が落ちてしまうから。
ですので、よくわからない患者さんを集め、
『よくわからない症状を止めるためだけに投薬治療を行っている診療科』
なわけです。
もともと、鍼灸などの民間療法は自律神経失調症に強く、あらゆる自律神経失調症の症状を改善するために、適した治療法と言われています。
そのため、せっかく病院に自律神経失調症の悩みを持った患者さんが来院されても、鍼灸などの外部の治療法に流したくないという苦肉の策が、心療内科だったりするわけです。
そして、大きな問題が、鍼灸の学校教育にあります。
鍼灸学校では、決して医師や看護師よりも優れた治療家が育たないようにカリキュラムを組んでいます。
医学部や看護学校で学べるものを凝縮し、重要な部分だけを学び、その学べた部分に鍼灸という道具をいかに使えばいいかという西洋医学的な目で教えているにすぎません。
従って、鍼灸の優れた部分は鍼灸の基礎医学の中でほんの少し学べるだけで、他は、西洋医学的な目線でしか患者さんを見れなくなっているのです。
その結果、病院で『原因不明』とか、『打ち手がありません』などと医師がいっていたという言葉を聞いた段階で鍼灸師もお手上げになってしまうことが多々あります。
本来は、医師が苦手な部分は鍼灸師が得意で、鍼灸師が苦手な部分は医師が得意という感じで、双方の得意分野を使い分けることでより多くの患者さんを救うことが可能なのです。
ここでは、その辺をより詳しく理解していただけるように詳細なお話をしていこうと思います。
1-1 自律神経は自然治癒力の中核
自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれています。
この二つが綱引きのように、押したり引いたりして、身体のバランスを調整しているのです。
要するに、乱れた方向とは逆方向へ引き戻す神経の働きができるのが自律神経の働きなわけです。
つまり綱引きであれば常にスタートラインへ自動調整してくれるのが自律神経の働きであり、だからこそ、【自然治癒力】という言葉も生まれているわけです。
そして、その調整能力が乱れたものを自律神経失調症と呼ぶようになっているわけです。
例えば、興奮して眠れないというときには交感神経がたかぶっている状態を表しています。
そういうときに、副交感神経が働くことで、興奮を抑え眠れるようになるということを自然に起こすのが自律神経の働きであり自然治癒力が働いたことになるのです。
ところが、病院では、強制的に眠れるようにする睡眠薬を処方してしまい自律神経を無視した方法を取ります。
鍼灸では、興奮している気や筋肉や臓器の働きを抑えることが難なく可能です。
もしくは、肉体や臓器が疲れすぎていることを脳がキャッチして興奮状態に陥っている場合には、その疲れを回復するための鍼灸治療を行うことで、興奮性が落ち着き、難なく症状が軽減していったりするのです。
つまり、鍼灸では、綱引きのような駆け引きの中で無理なく調整し、常にスタートラインへ戻す自然治癒力を働かせることが可能なわけです。
1-2 安定剤は自律神経や自然治癒力の破壊薬
自律神経は、身体の防衛拠点であり、自然治癒力の中核です。
少しでも体に異変が起きたり、体調不良を起こした場合に、確実に働いて体調を戻してくれるのが自律神経であり、自然治癒力なのです。
その自律神経の乱れを何度も何度も安定剤で調整していると、自然治癒力が働けなくなってしまいます。
お年寄りになると多くの方が、身近な人たちに手助けされながら生きていきますが、まさしくあの状態です。
どういう状態かというと、1人では行えないと勝手に決めつけてしまい、まだまだ一人でできるような行動さえも手を貸してしまい、お年寄りの力を一つ一つそいでいるのです。
その結果、責任感を失い、自力も失い、活動欲も失っていき、認知症を作りやす環境を、良かれと思って作ってしまっているのです。
要するに、症状を止めることを良かれと思い、症状を感じさせなくするような薬を投与することでその場の楽を作りあげているのです。
でも、自然治癒力というのは、何か異変があることを自力で治す力なのですから、その力を使う機会を取り上げてしまうと老化が進行していき、やがて自然治癒力を発揮することのできない弱弱しい身体を作りあげてしまうのです。
自然治癒力は、使わなければ弱くなりますが、使っていけば強さを発揮することが可能です。
そういうことからも、投薬治療で自然治癒力をなくしていくよりも、鍼灸を利用して、自然治癒力を発揮できる体に戻して上げ、自動調整できる身体を作りあげたほうが、将来的に丈夫な身体を作ることが可能になります。
これが、鍼灸治療の強みの一つと言えます。
1-3 自律神経失調症を治すために薬を飲んではならない理由
もちろん、薬は一時的に必要な時もあります。
けれど、元通りの自律神経の状態に戻れば、薬に頼らずに済むようになります。
なぜなら、本来は自力で不調を調整し、健康状態を保つことができるのですから。
ところが、多くの人は、薬でコントロールしてもらうことに癖づいていきます。
一旦病院で自律神経失調症と診断されれば、もう、あなたの主治医は、自然治癒力を無効なものとするための投薬治療を行う心療内科医となってしまいますので、いかなる症状も主治医に相談することになります。
当然、心療内科医は西洋医学の医師ですので、症状を強制的に調整する薬を処方してしまいます。
自律神経の状態を強制的に修正するような薬を飲んでしまえば、自律神経の本来の働きはできなくなります。
もちろん、自律神経が働かなくなれば、自然治癒力も活動できなくなってしまうのです。
そうならないためにも、鍼灸治療でしっかりと自律神経が活動できる状態に戻していくことをお勧めします。
1-4 病気で無いものを治す治療薬は西洋医学にない
自律神経失調症は病気ではなく、原因不明の症状群を一言で表しているものでしかありません。
従って、西洋医学には自律神経失調症を治すための特効薬がないのです。
あるのは、自律神経失調症の症状をないものと勘違いさせる薬だけ。
代表的なところでは、
- 高血圧に使う降圧剤
- 便秘に対する下剤
- 胃酸過多に対する胃酸ブロック剤
- うつ病に使う抗うつ剤
- 眠れないときの睡眠薬
- 痛みを止める鎮痛剤
などなど、病気でもないものを病院で治そうとするばかりに、対処療法が一般的になってしまっているのです。
そういうことから、症状が増えれば増えるほど、薬の数も種類も増えてしまうのです。
ところが、鍼灸目線で身体を見ていくと、自律神経が乱れる原因が明確になります。
しかも、今抱えている身体の問題に対する状態把握も手軽に行えます。
病院では、あらゆる検査を行い、検査結果が出るまでに日数がかかってしまったりします。
しかも、そこまで待ったにもかかわらず、『原因不明』と言われることが多かったりします。
一方、鍼灸であれば、検査の直後に結果が明確化します。
自律神経失調症に陥った原因も、症状の理由も、治していくための道しるべも一瞬で明確になるのです。
ただ、完治も一瞬で行えるかというとそういうことはありません。
この辺が病院よりも弱いところと言えるかもしれません。
自然治癒力を失っても即効的に今の苦しみから解放されるのであればと、投薬治療を受け入れることもあるでしょう。
でも、あくまでも自律神経を乱した原因は、あなたの生活習慣と行動が作り上げているものです。
従って、根本原因から徐々に自律神経を正していき、自然治癒力を発揮できるように鍼灸で調整していくことで、完全回復が可能になるのです。
ちなみに、薬漬けの身体を回復させるためにはこちらを参考にしてください。
2.自律神経失調症の原因解明に必要な8つの質問
1)早食いではありませんか?
2)疲れたからと休日に寝だめをしていませんか?
3)偏食になっていませんか?
4)筋トレばかりストレッチばかりと同じような運動ばかり行っていませんか?
5)触ると固い筋肉が良い筋肉だと勘違いしていませんか?
6)胸式呼吸と複式呼吸の使い分けはできていますか?
7)同じ感情ばかり使っていませんか?
8)背骨に歪みはありませんか?
上記の内1つでも当てはまれば、自律神経失調症の原因を持っているということになります。
現時点で、自律神経失調症になっていても、まだ発症したことがなくても、大きく分けると、以下の8つが原因となって自律神経失調症は発症します。
1)胃腸 2)睡眠 3)食事 4)運動 5)筋肉 6)呼吸 7)感情 8)背骨
これらすべてをカバーできる可能性のある治療技術は恐らく鍼灸以外にはないと思っています。
鍼灸には、五行思想というものがあります。
この五行に沿ってみていくと、いとも簡単に胃腸や食事、感情などをコントロールしていくことができます。
また五行と共に中核となる陰陽論というものもあります。
この陰陽に沿ってみていくと、1)~6)までのコントロールが可能になります。
そして、私は、鍼灸学校の学生時代に、3年間、鍼灸で背骨や骨盤の歪みを矯正する方法を学んできました。
といっても、学校の授業ではありません。
実習時間と同級生の身体を使って人体実験を勝手に行い学んできたということです。
そして、歪みの矯正を鍼灸で行えることが確立できました。
もちろん、鍼灸学校に入学する前に整体学校で歪みのイロハを学んできたからこそ、鍼灸で歪みを調整する意識が芽生えたわけです。
なぜなら、歪みの矯正を行う治療現場で働くことにより、歪み矯正のメリットとデメリットを実体験してきたからです。
そして、出来る限り安全に歪みを正しく調整する方法を必要と感じたわけです。
その結果、このような研究を行い、鍼灸であれば安全に歪みを矯正することが理解できたわけです。
そういうことから、自律神経失調症の8つの原因を、鍼灸理論だけですべて解決できるような理論が確立できたわけです。
キュアハウスでは、病院でどんどん複雑化している自律神経失調症の患者さんを数多く見てきました。
もちろん、鍼灸治療のみで完全回復できるわけではありません。
日ごろの活動内容を見直していかなければ自律神経失調症の根本原因は何一つ変わらないからです。
けれど、生活習慣や行動だけをコントロールすれば、自律神経失調症を克服できるかというとそうでもありません。
鍼灸治療と生活改善の双方からアプローチで来て初めて自然治癒力を発揮しつつ、完全回復する方法だと考えています。
もし、このようなアプローチに興味がありましたら、以下から、予約をお取りいただき、東京日本橋で自律神経失調症を専門としたキュアハウス鍼灸治療院で、その威力を実感してみてください。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。