半身の痛みやしびれを作りやすい3つの原因について
脳梗塞や心筋梗塞後の後遺症のような半身に偏った痛みやしびれがある場合、あらゆる検査をしても原因不明となると、恐ろしい病気を連想してしまうもの。
そんな心配や不安を持たずに済むように原因不明の半身の痛みやしびれを引き起こす3つの原因について説明しています。
今まで、原因がわからなかったにもかかわらず、意外にも『身体も感覚も予兆はしっかり捉えていた。』そんな原因を探っていこうと思います。
原因は、大きく三つに分類できます。
- 身体の使い方や運動の仕方による筋肉(背骨の歪み)の差
- 自律神経の失調
- 内臓の機能失調
それぞれを説明していきましょう。
1.筋肉バランスによる半身の痛みやしびれ
まず野球選手を例に挙げ、原因を診ていこうと思います。
例えば野球のピッチャー。
右利きのピッチャーであれば、当然右側で投げることが多くなります。
投球回数が増えれば増えるほど、左右の筋肉の疲労度に違いが出るのは理解できますよね?
運動している時は、身体中にある無数の筋肉を動かしているため、それ程左右の違和感を感じることはありません。
しかし、このピッチャーがデスクワークを行うとするとどうなるでしょうか?
これまで野球選手として身体を動かすのが普通だった身体環境から、一転じっとしていることに耐える身体の使い方になってしまいます。
ピッチャーで鍛えられた右腕の筋肉と、あまり鍛えていない左腕の筋肉の差が、違和感となってデスクワークの最中に感じるようになるのです。
筋肉は強く鍛えられれば鍛えられるほど、動いていなければ疲れてしまうもの。
当然、野球を止めれば動かす頻度は極端に減ります。
動いて鍛えた筋肉は、じっとしていることで疲労が溜まるようになります。
適度に動いていないと活性化しないように育ててきたからです。
従って、野球を引退し、デスクワークになることで、ピッチャーとして使っていた右腕が絡む、右半身に違和感を感じるようになり、やがて痛みやしびれを発症させてしまうようになったりするわけです。
このように、学生時代に身体の半分(半身)を異常に鍛えてしまった人や、片寄った使い方、偏った姿勢を取るようなケースで、右半身、左半身と偏った痛みやしびれを発症することがあるのです。
2.自律神経の失調による半身の痛みやしびれ
交通事故やスポーツ障害などで、身体の横から追突された、もしくは横に倒れた経験がある場合には、筋肉の緊張に左右差を作り、背骨が歪んでしまう事があります。
また、カイロプラクティックや整体などで、背骨を不必要にボキボキ鳴らしてしまったり、ご自身で鳴らしてしまったりしていると、背骨に歪みが作られてしまいます。
『えっ!カイロや整体って歪みを矯正する治療方法なんじゃないの?』
という疑問が起こるかもしれません。
確かに歪みを矯正する専門家なのですが、そこに落とし穴があります。
本来のカイロプラクティック(アメリカ)は、レントゲンでどの椎体(背骨の一つ)が歪みの根本原因かを精密にチャックしていった結果、1点にポイントを絞り、そこに適切なコンタクトを行うことで全身の歪みを矯正する技術です。
ところが、日本では、まだ有資格になっていません。
医師の国家資格がなければレントゲンも取れません。
従って、本当に歪んでいるのか正されたのかは、強制した治療家以外わかりようがないのが実情です。
しかも、1か所ではなく何か所もボキボキしてしまえば、どこが起点となり歪みが構築されたのかもアヤフヤになってしまいます。
このような原因から背骨の歪みや筋肉のバランスが崩れ、身体の半身だけに痛みやしびれが出るようになる事があるのです。
自律神経は背骨と背骨の間を通っている神経です。
そのため、背骨の歪みと自律神経の失調が一体化することが多かったりします。
しかも、自律神経は内臓をコントロールする上で欠かせない神経。
このような重要な神経が失調するということは、内臓の機能異常をきたすことも少なくないのです。
従って、身体の表面的な痛みやしびれだけでなく、自律神経の失調と絡む内臓の痛みやしびれを引き出すこともあるわけです。
もちろん、歪みによって圧迫される神経は左右の片側だけになることが多いので、半身に痛みや症状が偏ることも多くなるのです。
3.内臓の失調による半身の痛みやしびれ
右半身の痛みは肝臓、左半身の痛みは膵臓の異常で起こる事があります。
これは、内臓の位置や形、そして、内臓体性反射という身体の機能が元となり発症していることになります。
ちなみに、内臓体性反射とは、内臓の状態が、身体の表面に反応してしまう状態を言います。
要するに、肝臓の異常があれば右半身に、膵臓の異常があれば左半身に痛みやしびれが発症する可能性があるということです。
ちなみに、肝臓に影響しやすいものは、
・飲酒
・喫煙
・コーヒー
・冷飲
・白砂糖
・油
・食品添加物
・サプリメント
・薬
・生魚介類
・目の使い過ぎ(眼精疲労)
・精神的にイライラしやすい
などを、取りすぎていたり、何らかの過剰反応を示すような身体であれば危険性が高いと言えるでしょう。
従って、上記項目に当てはまるもの(多く摂取しているもの)が多いほど可能性が高いと言えるのです。
また、膵臓に影響しやすいものは、
・糖質の取り過ぎ
・早食い
・噛まずに飲み込む
・食べたらすぐに動き出す
などが考えられる。
これらの原因で内臓に影響を与えてしまうと、肝臓は右側、膵臓は左側半分に、筋肉の緊張、もしくは筋肉に力が入らなくなるという現象が起きることが多いのです。
当然このような現象が起きれば、怪我もしやすくなり、半身に痛みやしびれを感じることが多くなるわけです。
内臓の問題が可能性的に高いと思われる方は、該当項目を少しだけ、変えてみるといいでしょう。
例えば、
・早食いであればゆっくり食べる。
・コーヒーを飲み過ぎていれば、少し控える。
・余計なサプリメントや薬を飲んでいないか確認する。
などなど、いろいろ工夫するだけで、痛みやしびれなどの症状が軽減する可能性が高くなります。
こちらの動画でも同じようなことを説明していますので、参考にしてください。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。