自律神経失調症がなかなか治らない理由と短期間で治す方法
自律神経失調症は現代病の代表格になります。
現代病というのは、現代社会が原因となる病気ということになります。
従って、現世に生きている以上、自律神経失調症になるのは仕方ないといっても過言ではない病気と言えるのです。
また、自律神経失調症になりやすい環境ということは治らない可能性が高い環境ともいえるのです。
そういうことから、あきらめざる終えない『治らない理由』を掲げながら、何をどうすれば、自律神経失調症を『治らない病気』という状態から克服することができるのかを説明していくことにします。
1.睡眠が自律神経を乱しているから治らない
自律神経の働きの中で副交感神経が最も活動する時間帯が睡眠です。
本来睡眠は太陽が沈み暗い時間帯に行うものです。
ところが、電気というものが生まれたことにより夜中でも昼間のような環境が整い、本来副交感神経が働くべき時間帯に行動という交感神経を活動してしまうことが多くなり、自律神経が乱れてしまうのです。
従って、いくら自律神経失調症を薬で治そうとしても、睡眠をとる時間帯がまちまちだったり、短かったりすると、自律神経が整うことなく、治らない状態に陥ってしまうのです。
★睡眠で自律神経失調症を治す方法
自律神経失調症が治らないからって、睡眠を正すだけで、すべて解決できるかというとそうではありません。
ただし、睡眠の問題が大きく自律神経失調症の原因に関与している場合には、睡眠のコントロールだけで十分に治すことが可能です。
そういうことから、いつまでも治らない自律神経失調症を睡眠コントロールで治す方法をご案内しておきましょう。
睡眠をコントロールするには、以下の6つがキーポイントになります。
1)就寝時間と起床時間を平日も休日も同じ時間に設定する
2)できる限り早く寝れる時間を就寝時間に設定する
3)就寝前に眠くなる空間づくりを行う
4)就寝前までに固まっている筋肉をほぐすような運動を必ず入れる
5)二度寝はできる限り行わないようにする
6)休日の寝だめは絶対に行わないようにする
2.運動方法が自律神経を乱しているから治らない
健康のためには運動が重要という常識を持っている人が多いのですが、実は運動によって自律神経が乱れてしまうことが多く、いつまでも治らない理由になっていることがあるのです。
運動は基本的に日中に行うものであって、夜間に行うと自律神経が乱れやすくなります。
また、夜間の運動としてストレッチやヨガを選択する人も多いのですが、無理に筋肉を伸ばそうと行なうのであれば逆効果しか出ません。
あくまでも夜間に行う場合の運動は、【眠くなる】が前提の動きでなければ、治るものも治らないのです。
★運動で自律神経失調症を治す方法
自律神経失調症を運動でコントロールするためには、以下の二つが目安になります。
1)筋肉がないところに筋肉をつけ
2)筋肉が固いところを緩める
要するに、筋トレとストレッチをうまく融合させることが重要になります。
そして、ただ、この二つの運動をおこなえばいいという話ではなく、
『どこの筋肉が足りないのか?』
『どこの筋肉が固いのか?』
このような人体観察が治らない症状を改善してくれる運動方法になるわけです。
3.食事内容と食べ方で自律神経失調症が治らない
食事内容は自律神経をコントロールする上で非常に重要な要素になります。
刺激が強い食材や料理、味付けであれば、交感神経が高ぶり、薄味で消化しやすいものであれば副交感神経が働きやすくなります。
また、早食いや大食いであれば交感神経が、ゆっくりと細かく噛んで食べ、食後もゆっくりする時間を取れていれば副交感神経が働きやすくなります。
ですので、このような意味を知らずに食事を取っていれば、自律神経を乱すことが多くなり、いつまでも治らない状態を作ってしまうことになるのです。
★食事で自律神経失調症を治す方法
いつまでも治らない自律神経失調症を食事で治したい場合に重視すべきポイントは、以下の5つです。
1)食事前までには空腹になるよう調整を行う
2)味や食材の色が同じものばかりにならないよういろいろな種類を織り交ぜる
3)水で流し込むような食べ方はしない
4)食後は少しゆっくりする時間を設ける
5)運動した後はできる限り早めに食事を取る
良く身体にいい食材が健康情報で歌われていますが、そればかり食べていると身体は交感神経か副交感神経のどちらかに偏ってしまいます。
自律神経は、どちらの神経も身体の調整役として常に働けなければ意味がありません。
そういう意味では、健康的な食材やサプリメントなど特定の栄養素ばかり取り入れる習慣もまた自律神経失調症が治らない理由になりますので注意しましょう。
4.胃腸のバランスを崩すと自律神経失調症が治らない
胃腸と自律神経の関係は意外にも深いものがあります。
胃は交感神経で働き、腸は副交感神経で働く臓器になります。
従って、先にも話しましたが、日中は胃が活動的に夜間は腸が活動的になるというものがあります。
そのため、夜間遅くまで食事を取ることが多かったり、睡眠を夜間に取れない場合には、胃腸のバランスが乱れてしまい、いつまでも治らない自律神経失調症を作ってしまうのです。
★胃腸のコントロールで自律神経失調症を治す方法
胃腸のバランスはどのタイミングで使うようにするかということが重要になります。
胃腸の使い方で治らない自律神経失調症を克服するために必要なことは以下の4つになります。
1)起きている時間を3等分に分け食事の時間を割り振るようにする
2)できる限り間食せずに済むよう食事量のコントロールを行う
3)できる限り睡眠中は太陽が昇っていない時間帯を設定し胃腸のバランスを保つ
4)夜中に目が覚めないよう熟睡できるよう工夫し腸が働きやすい環境を作る
胃腸を胃薬や整腸剤で調整してしまうと自律神経が乱れやすくなります。
できる限り、食事や睡眠の時間を調整することで胃腸を正常化さえるよう心がけましょう。
5.筋肉の状態一つで自律神経失調症は治らない
筋肉がつけば健康になるということはありません。
あくまでも筋肉量が増えれば行動量が増え、筋肉量が少なければ活動量が少ないというバランスが自律神経を乱さない方法になります。
そのため、
1)筋肉はあるが固い筋肉が多い
2)柔軟性はあるが筋力はほとんどない
3)筋トレは行っているがストレッチはほぼやらない
4)ヨガやストレッチは痛いものだと思っている
5)筋トレもストレッチも呼吸を重視することはない
このような状態の筋肉を作り維持していると、自然と自律神経は乱れ治らない状態になってしまうものです。
★筋肉で自律神経失調症を治す方法
筋肉は伸びた状態から一気に縮む力を筋力と言い、筋肉が伸びたとしても縮む力が働かなければ筋力が出ることはありません。
従って、筋肉は、筋トレとストレッチがセットになることでようやく力を発揮することができるようになります。
また、筋肉量が多ければ多いほど動く時間を多くとらなければ自律神経が乱れやすく治らない理由になってしまうものです。
そこで、いつまでも治らない自律神経失調症を筋肉で治す方法として、以下の5つが重要になります。
1)筋トレの前後には必ずストレッチを行う
2)筋トレもストレッチも呼吸を重視して行う
3)筋トレやストレッチなどの運動直後には必ず食事を取るようにする
4)運動量が多い日は積極的に睡眠をとるよう心がける
5)運動し過ぎて筋肉を痛めてしまった場合には早期にアイシングを行う
6.呼吸をコントロールできないから自律神経失調症が治らない
呼吸も自律神経と非常に密接な関係があります。
吐くときには副交感神経が、吸うときには交感神経が働くということが言われています。
また、短い呼吸は交感神経、長い呼吸は副交感神経を働かすともいわれています。
そして、現代社会はストレス社会ともいわれ交感神経が活動しやすい環境とも言えます。
そう考えると、短い呼吸で息を吸うことがベースとなる呼吸をしていることが多いと言えるのです。
もちろん、そのような呼吸を長期間行えば行うほど交感神経が高ぶりやすく治らない状態を作ってしまうのです。
★呼吸で自律神経失調症を治す方法
ストレス社会だからこそ、いつまでも治らない自律神経失調症のカギを握っているのは、【長時間労働】です。
この長時間労働の際に、呼吸が浅く時には止まっているようなことが多ければ多いほど治らない状態になってしまうもの。
そういうことから、なかなか治らない自律神経失調症を呼吸でコントロールしていくためには、
1)吸うよりも吐く息を長くできるよう訓練する
2)できる限り1回の呼吸時間を長くできるよう訓練する
3)緊張したいときは吸う息を長くする
4)リラックスするときは吐く息を長くする
5)腹式呼吸は1回の呼吸を1分間で行えるようになるまで意識しない
7.感情の影響で自律神経失調症が治らない
大人になればなるほど感情を抑えるクセがつくものです。
けれど、これが自律神経失調症を治らないものにしていることでもあるのです。
感情は、感情表現という言葉があるように
1)イライラした時には起こる
2)嬉しい時には笑う
3)悲しい時には泣く
などの感情をしっかりと使っていなければ、自律神経が乱れやすくなります。
もちろん、感情が動く機会が少ない場合には、無理に動かすこともないとは思うのですが、感情が動かないと内臓も動かなくなりますので病気を発症するリスクは上がってしまいます。
そういうことから、喜怒哀楽など表現できていない感情がある場合には、その間場を使っていないから自律神経失調症が治らないということもありますので注意しましょう。
★感情コントロールで自律神経失調症を治す方法
かといって、いろいろな感情をいつも振り乱していては、抑えの利かないダメ人間と思われてしまいますので、映画やドラマ、小説などをうまく使い、表現できていない感情を使えるようにしておきましょう。
感情が動くと表情筋も動き、顔のむくみ予防にも効果的です。
また、脳の若返りも図れるので、どんどん感情を使いストレス発散も行い、自律神経を整えられるようになりましょう。
8.背骨が原因で自律神経失調症が治らない
最後に背骨が原因で自律神経を乱してしまうケースについても話しておかなければなりません。
実は、現代社会において盲点になる自律神経失調症の大きな原因であるからです。
1)交通事故・転倒事故・転落事故など
2)格闘技・ラグビー・アメフトなどコンタクトスポーツ経験
3)スキーやスノボーでの転倒経験
4)整体で背骨をボキボキ
5)自分自身で背骨をボキボキ
このような原因で背骨が不安定になっている人が増えています。
整体院が開業される数と同じ割合で自律神経失調症の患者さんも増えているといっても過言ではありません。
それぐらい背骨の歪み矯正が与えるインパクトは強く、身体を治すために通っている整体が原因で自律神経失調症が治らないということが非常に多くなってきています。
この理由に関しては、こちらで解説しています。
★背骨のコントロールで自律神経失調症を治す方法
背骨の不安定感は、そのまま自律神経の乱れの原因となりえるものと言えます。
世間一般では背骨の歪みが自律神経失調症の原因であると言っている治療家も多いのですが、歪みだけでは自律神経失調症は起きません。
従って、以下二つの要素が満たされれば背骨から起こる自律神経失調症は防ぐことができるということになります。
1)不安定な背骨の場合には、腕立て伏せの姿勢を保つ
2)動くことのない歪みがある場合には、片脚閉眼立ちを行う
どちらの運動も背骨を安定化させる運動としての効果は高く、比較的安全に誰もが行える運動ですので、背骨由来の自律神経失調症でいつまでも治らないという場合であれば、上記二つの運動を心がけるようにしてみてください。
9.ストレスは自律神経失調症が治らない原因にはならないのか?
病院で自律神経失調症の原因を【ストレス】と診断するケースが非常に多くあります。
でも、これまで取り上げてきた8つの項目の内どれもがストレスになるものと言えます。
要するに、原因が特定できていない場合には、ざっくりとストレスと一括りにしてしまうことが多いのですが、本来であれば、治らない理由を特定するために8つの項目を最低限チェックしなければ原因特定はできません。
原因が特定できていなければ、どれだけ優れた治療方法でも治らないものは治らないのです。
逆にストレスが原因だと思われる場合には、8つの項目からどの影響を強く受けているのかの自己分析が非常に重要になってきます。
そして、本来の原因であるストレスの根本が明確になれば治せる手段も理解できてきますので、治らない自律神経失調症ほど、原因特定が治すための秘訣と言えるでしょう。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。