鎖骨の上が痛い原因と押してしまった後の危険性について
肩こりや首のコリを感じると、何となく押してしまいますよね!
この押すという行為は、身体にとって良いことなのでしょうか?
悪いことなのでしょうか?
今回は、
このような悩み相談が来ています。
内容は、
━━━━━━ ここから ━━━━━━
はじめまして。
2,3日前、背中が寒く、検索していたら、こちらにたどりつきました。
情報が多くびっくりしました。
いつも肩こり首こりに悩んでいます。
疲れると右側の鎖骨の上のくぼみが痛くなり、さらにひどくなると、右胸(鎖骨の下あたり)も痛くなってきます。
こうなると私の限界で、今日は一日横になってしまいました。
整体などへ行くと、よく「背中がかたい」と言われます。
食道裂孔ヘルニアでもあります。
鎖骨の上のくぼみ、あまりに痛いので、ぎゅうぎゅう押してしまうのですが、あまりよくないのでしょうか。
よろしくお願いします。
━━━━━━ ここまで ━━━━━━
この度は、キュアハウスの悩み相談をご利用いただきありがとうございます。
今回は、背中の寒気と肩こり、首こりで悩んでいる方からの質問です。
鎖骨の上のくぼみが痛いので押してしまうのは、よくないかどうか?という内容です。
この内容は、非常に簡単な症例なのですが、一般の方や中医学及び整体学の知識が乏しい方には、少し難しい内容になるかもしれません。
しかし、複雑に説明しても、余計わかりにくくなってしまう可能性があるので、さらっと言ってしまいますね!
まず、回答から、
鎖骨の上のくぼみを押すのは良くない?というよりも、押しても何も効果がない
これが、私の答えです。
それでは、少し説明していきますね。
まず、始めに、食道裂孔ヘルニアがある場合、胃の緊張状態を表す反応が出ます。
この胃の緊張状態が現れる場所には、
- すねの外側で膝の下から足首までの範囲
- みぞおち
- 肩甲骨の少し下で腰の少し上
- 肩関節と首の間でちょうど中心点、肩甲骨の内縁を上に上がったところ
これらの場所に、筋肉の緊張が現れます。
この緊張は、異常な固さを出すことが多いです。
また、まれに鎖骨の上のくぼんだ所から、肩甲骨の内縁までの間が異常な緊張状態を表すことがあります。
これが今回の痛みのポイントに当たる場所と思います。
ですので、この痛い場所を押していても、食道裂孔ヘルニアが治るわけではないので、押した瞬間だけ、一過性に血液の流れがよくなり、若干楽な感じがするだけになります。
しかし、何度も、その場所を押していると、押された強さにより、反発するような硬さを作ってしまい、余計痛みが強くなってしまいます。
また、この鎖骨の上のくぼみの中には、肺の先端が触れる場所があります。
もし、その場所を強く押してしまうと、肺の機能低下につながります。
その結果、押した側の胸や背中全体が固くなったり、痛みが出たりします。
さらに、食道裂孔ヘルニアがある以上、腸の機能にも異常が出てしまいます。
その結果、心肺機能にも影響が出るという流れも作ってしまうわけです。
かなり、難しい内容を、大雑把に書いてしまったので、わかりにくい内容は、再度ご連絡をいただければと思います。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。