咳のしすぎで背中が痛い3つの原因
仕事で疲れていると風邪をひきやすくなります。
熱は治まっても、咳だけ残ってしまう事はよくあることです。
長期間咳が続いたり、咳込むことが多くなったりすると、徐々に背中に痛みが走ったりすることがあります。
咳をすればするほど、背中の痛みが強くなり、咳と痛みと不安が頭をよぎるようになります。
新たな病気?
『まさか、肺がんか?』
肺がんまでとはいかなくとも肺炎になってしまうこともよくあることです。
ただし、多くの場合、咳のしすぎで出てくる背中の痛みは、それほど大きな問題ではないことの方がはるかに多かったりします。
ここでは、『咳のしすぎで背中が痛い3つの原因』についてお話していきます。
まずは、下記の相談内容からご覧ください。
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はじめまして
先週風邪を引いてしまい
とにかく咳がひどくて
いまだに治りません
柔らかいソファーに座ると
右側の背中がすごく凝った様に痛みます
寝ている時は寝返りすると痛んだりします
こういう症状はぎっくり背中なのでしょうか?
治す方法はありますか?
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この度は、キュアハウスの悩み相談をご利用いただきありがとうございます。
咳による背中の痛みの相談ですね。
まずは、ぎっくり背中について不安を抱えているようなので、それについては、こちらをご覧ください。
この記事では、ぎっくり腰についてお話していますが、ぎっくり背中もそれほど大きな違いがあるわけではありませんので参考にしてください。
もちろん、ここから詳細を述べていきますので、こちらの記事もお読みいただければと思います。
1.咳で背中に痛みの出る3つの原因
1週間前に風邪をひき、ひどい咳による背中の痛み。
ここでは、あくまでも『風邪をひく前に背中の異常は一切なかった』ということで考えていくことにします。
背中の痛みの原因は、以下の3つが考えられます。
1)背中(肋骨で囲われている範囲)の筋肉痛
2)肋椎関節(肋骨と背骨がつながっている関節)の捻挫及び炎症
3)胸椎(首と腰の間にある背骨の名称)の歪み
他にも、肋骨の骨折や、肋間神経痛なども発症しますし、肺炎による痛みも出る可能性はあります。
けれど、この方の痛みは、
> 右側の背中がすごく凝った様に痛みます
ということですので、ひどい炎症ではないと想像できます。
1)背中(肋骨で囲われている範囲)の筋肉痛
明らかな運動不足を実感している人が風邪をひき、咳をするようになると、直近では最大の運動量になることがあります。
普段動かさない筋肉を動かせば、どこの筋肉であれ筋肉痛になることは想像できると思います。
しかも、右側に偏った痛みがあるということからすると、肝臓の状態の方を注意した方が良いかもしれません。
もちろん、肝臓の病気という話ではなく、肝臓の疲労が蓄積している可能性があるという話です。
こちらに肝臓の話を盛り込んでいますので、参考にしてください。
2)肋椎関節(肋骨と背骨がつながっている関節)の捻挫及び炎症
こちらも普段の運動不足が切っ掛けとなるパターンになります。
特に心肺機能をあまり働かせていないと、咳やくしゃみで、肋骨が大きく動いてしまう事があります。
その際に最も負担が強く表れてしまうのが、肋椎関節です。
咳の勢いで、関節が動きすぎると、関節の捻挫や炎症が起きてしまいます。
ただし、この痛みに関しては、背骨のすぐそばに限定されていますので、少し違うような気がします。
3)胸椎(首と腰の間にある背骨の名称)の歪み
元々姿勢が悪い人、もしくは過去にボキボキ整体や自分で腰や首を鳴らす癖がある、要するにそもそも背骨に歪みを持っている人のケースです。
歪みとは、骨周辺の筋肉のバランス異常もしくは外傷で起こるものです。
要するに、姿勢の左右差や猫背があれば、自然と筋肉のバランス異常が起き、背骨が歪んでしまうのです。
もちろん、ボキボキなるように背骨を動かして、うまく定位置に戻せれば整体成功となるのですが、失敗してしまえば、動かそうと思っていたところ以外に影響が出てしまうものです。
このようなことから背骨に歪みがあって、風邪をひき、咳をしすぎてしまう場合には、歪みを作っているバランスを崩した筋肉周辺で痛みが出ることがあります。
筋肉は骨を傾かせるために緊張している。
そこに、咳という運動が加わり、違う筋肉への刺激が入ってしまい痛めてしまう事があるのです。
2.咳による背中の痛みを改善する方法
基本的には、咳が治まらなければ、痛みを止めても再発することが多くなります。
ですので、一番大事なことは、『咳が治まってから背中の状態をどうするか?』ということが重要ポイントなのですが、ここでは、咳をしている間にもできる改善方法について、手っ取り早い方法をお伝えしておきます。
1)冷湿布で冷やしながら炎症を抑える
2)アイシングで強い炎症を抑える
3)サロメチールなどで血行障害の痛みを抑える
少し解説しておきます。
1)冷湿布で冷やしながら炎症を抑える
痛いのは痛いけれど、激痛ではないという場合には、冷湿布で十分だと思います。
冷湿布はこのようなものです。
2)アイシングで強い炎症を抑える
かなり痛みが強く、骨折や肺炎を疑うほど激痛が走る場合には、アイシングが必要です。
上記の冷湿布の上からアイスパックなどで冷やせればなお効果倍増です。
3)サロメチールなどで血行障害の痛みを抑える
冷やすほど痛みが激しくないけれど、気になる痛みの場合には、血行障害による痛みの可能性がありますので、サロメチールなど温めながら痛みの元を取り除くような軟膏が効果的です。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。