ヘルニアを治すために誤ったストレッチをしていませんか?
首も腰も椎間板ヘルニアになると、病院へ行っても、手術かブロック注射、もしくは鎮痛剤で症状を抑える以外選択肢がなくなりますよね?
すると、自力で何とかしようと思い行動に移す人が多いものです。
私自身も、学生時代アメフトをプレーしていたことで、首も腰も椎間板ヘルニアでさらに、どちらもすべり症になっているという状況。
従って、整形外科を受診すると、もれなく『手術』という言葉がついて回ります。
そんなヘルニア関連を自覚症状的に経験し、なおかつ手術を回避するために、最も重宝しているストレッチ。
しかし、一歩間違えばヘルニアさえ簡単に作り上げるのもまたストレッチ。
せっかく治すのであれば、確実に治したいものです。
せっかく治したいとストレッチを頑張ったところ、痛みもしびれも熱感も出てしまう。
もしくは、感覚がマヒしてしまう。
病院で検査をすると、あなたも『手術』と言われてしまうかもしれません。
そんな問題を起こす前に、ご自身でスムーズに治せるようになると良いですよね?
そんなヘルニアをあなた自身で治すためのストレッチに関して話していくことにします。
1.ストレッチで筋肉が緩むという大きな間違い
ストレッチは身体に良い運動方法ということは多くの人が信じていると思います。
けれど、大きな間違いの元は、『ストレッチをすると柔軟性が上がる』と考えているところ。
この感覚がある以上、ストレッチで柔軟性を高めることはできません。
ストレッチとは、『筋肉を緩める運動』です。
『筋肉が緩む運動』ではないのでご注意下さい。
そして、多くの人が型にこだわります。
『正しい形と方法』を行えば必ず成果が得られると信じています。
だから、正しい方法を習得するためにインストラクターにわざわざ習いに行くのですが、残念ながら、インストラクター自体が誤った方法を学んでいるため、成果を得ることができません。
『痛かったらそのストレッチは止めましょう』
と、訳のわからないアドバイスをする人が多いもの。
では、何のためにストレッチをしているのでしょうか?
2.ストレッチの意味が分かればできないことができるようになる
ラジオ体操でもストレッチでもヨガでも、他人によって痛みが出る動作やポーズがあります。
この痛みを取り除くためにストレッチをやるはずなのに、なぜか、ストレッチをすると痛みを感じる動作を止めるという選択をしてしまう。
この段階でストレッチの利用方法を誤っているとしか言えません。
痛みがあるところでは筋肉に力が入ります。
なので、ヘルニアを持っていれば必ず筋肉に力が入る場所と方向性があります。
ということは、危険な動かし方が理解できるということになります。
要するに、その危険な動かし方をしているとやがて痛みもしびれも悪化するのが当たり前の流れです。
なので、ヘルニアがある場合には、この痛みの出る方向が悪化する方向であると理解できるわけです。
『だからこそ、痛い動きはダメなんじゃないの?』
そうなんです。
でも、『今はダメ』という但し書きがつきます。
そして、この『今はダメ』を開放するのがストレッチでなければやる意味がないのです。
3.危険な方向性が見えたらヘルニアが治るのはあと一歩
ヘルニアを治すためには、日常生活やストレッチ、ラジオ体操などの動きから、痛みが増す危険な方向を観察する必要があります。
逆を考えると、『この危険な動きが見えていない人はヘルニアを自力で治すことができない』とも言えます。
それほど重要な視点でもあるので痛みを恐れることなく観察するようにしていきましょう。
さて、危険な動き方が見えたら、その動きを司る筋肉と関節を理解すること。
このハードルが高すぎて誰もが自力で改善することを諦めるのですが、そこはあなたの身体です。
ご自由に選択してください。
そして、医者という赤の他人、治療家という赤の他人に、あなたの大事な身体の命運を託すだけの価値を感じるのであれば、任せたらいいと思います。
私は、『絶対にこの医者になんか任せたくない』と心底誓ったので、自力で治す手段を選んだわけです。
そういうことから、ご自身の身体を自己責任の中で、
『絶対的にヘルニアを治してやりたいことが自由にできる身体を手に入れよう』
という選択肢を選ぶのだとしたら、もう少し読み進めてください。
4.自分の身体にある筋肉ぐらいは知っておこう
特に、痛みが出る場所は、筋肉の緊張と弛緩が必ずあります。
要するに、固くなっている筋肉と緩んでいる筋肉があるということです。
そこで理解できるのが、
・緩んでいる筋肉は、筋力がないのか弱いのか、十分な柔軟性があるのかが理解できます。
・固い筋肉は、その方向に行くことを阻止するための緊張なのか、動きのない固さなのか、
その動きをするために全力を出さなければ動けないほど弱い筋肉なのかが理解できます。
文字だけでこれらを理解できる人はそうと覆う筋肉の働きを理解できていると思います。
要するに、一般常識では決して踏み込むことのない話をしています。
なので、説明の仕方を少し変えます。
ヘルニアの痛みが強くなる危険性の高い動きをした時に筋肉が、
■緩んでいる筋肉は
・筋力の強い筋肉に抵抗すらできない弱さがあるという場合には、
筋トレをしなければヘルニアを解放させることができないという証明
・筋力の強い筋肉に抵抗すらできないほど筋肉が傷ついているため
傷を早急に修復し、抵抗できる筋肉の状態を取り戻すことで
ヘルニアから解放される
・危険性を感知することなくその筋肉本来の柔軟性だけを発揮していて
基本的に、問題のない筋肉という証明をしている
■固い筋肉は
・危険性の高い動きをしてしまえば悪化することを本能的に察知しているからこそ
その動きを阻止するために全力でカバーしている証明
・ヘルニアになる前からなのか、ヘルニアを発症した影響なのか、この筋肉周辺に
血液が流れてきていないため栄養失調になってしまった証明
・意外と多いのが、その動きができるという思考から、動いてしまう人。
記憶や発想の中では動けるイメージがあるから、そのイメージに頼って動いてしまう。
その結果、筋肉的には無理をした動きになっている証明
これらの証明から現時点の筋肉は何を発信していてどうすれば改善できるのか?
その状況判断の中から、筋トレを行うのかストレッチを行うのかが見えてくるわけです。
5.ストレッチは形ではなく目的を果たすために行うもの
このようなことから、ヘルニアを再現するための動きで、筋肉をどう判断するのかは、過去に
1)運動をどのぐらい行ってきたか?
2)重い荷物を運ぶようなことをどれほど行ってきたか?
3)力を使うような作業をどれほど行ってきたか?
4)寝返りを何歳ぐらいからうたなくなっているか?
5)どのぐらい同じ姿勢を続ける時間があるのか?
6)ヘルニアの部位の使う頻度や負担はどの程度あるのか?
あくまでも、ヘルニアになる前の状況とヘルニアになってからの状況を書き出してどのような割合になっているのかを判断します。
このような、過去の行動と現時点での行動が明確になると、筋肉がなぜ緩んでいるのか?固まっているのか?の判断がしやすくなります。
6.間違ってはならないストレッチで見えたヘルニアの治し方
あくまでもここまでの流れは、ヘルニアの痛みを再現させる動き方を認識することでしかありません。
重要なことは、この状況になった時に、痛みが再現されなければいいわけです。
それには何が必要かというと、上記で挙げた緩んでいる筋肉と固い筋肉を修正することではありません。
『じゃあ何のために時間かけて筋肉の状態把握をしてきたの?』
それは、危険な動きをした時に、この筋肉のバランスが変わったことで、症状が変わったという証明になるからです。
要するに、緩んでいる筋肉に張りが戻る。
そして、固まっていた筋肉が緩む。
という状況が、ヘルニアの痛みという症状を改善する目安になるということです。
なので、筋トレしようがストレッチしようが、結果として、この痛みを引き起こす筋バランスが変わっていなければやる意味がないという証明にもなるのです。
7.筋肉の状態から何をすべきかが理解できる
筋肉は常にこのようなバランスになっています。
・緩んでいる筋肉の拮抗筋は緊張している
・固まっている筋肉の拮抗筋は緩んでいる
この原理原則を利用していけば、危険な動きにならない方法で、危険な動きを開放することができるということが理解できるでしょうか?
危険な動きをした時に、緩んでいる筋肉の拮抗筋は固まっていることが多いので、その固まっている筋肉をストレッチすると、固まっていた筋肉は緩んできて、そもそも緩んでいた筋肉に張りが戻ってくる。
という流れが得られるわけです。
そう考えると、危険な動きをした時に固まっている筋肉は、ストレッチ的には直接緩めたくなってしまうのですが、直接危険な動きの時に反応している筋肉にアプローチすると悪化してしまう危険性も高いのです。
従って、固まっている筋肉の拮抗筋に、少し力を入れ、力を抜いてということをほんの少しずつ繰り返していくと徐々に、筋肉周辺に血液が集まってきて、固まっていた筋肉が緩んでくるという流れが生まれます。
このように、危険な動きの際に出ていた筋肉のバランス関係が、このような運動を取り入れることで、どのように変化しているのかを判断するために、再度初心に帰って痛みが出る動きを慎重に行っていくわけです。
その結果、
・痛みが出れば効果を出す方法が取れていないという証明
・痛みが強くなれば、本当のヘルニアではなく、単純に関節周辺環境を変えればいいだけなので
危険な動きの際の緩んでいる筋肉には筋トレ、固まっている筋肉にはストレッチ
・痛みが軽減していれば同じような方法を使って様々な危険な痛みを取り除く
このような方法を取っていけば自力でヘルニアを改善できるようになります。
まあ、面倒と思っている場合には、それ程危機に面していない証拠ですので、『じきに治るからほっておこう』という考えでもいいと思います。
でも、3か月以内に手術が決定している場合には、最後の悪あがき的に行ってみてはいかがでしょうか?
最後に私の体験談。
8.首も腰もヘルニアとすべり症で100%手術という中から脱出した秘訣
大学2年生で、腰椎椎間板ヘルニア、大学3年生で頸椎椎間板ヘルニアと腰椎すべり症、大学4年生で頸椎すべり症を発症した私ですが、実は完全に治っているわけではありません。
そもそもすべり症とは治るものではないからです。
一方ヘルニアは十分に治る可能性が高いものと言えます。
すべり症が治らない理由は、椎間を支える靱帯が伸び切ってしまったもの、もしくは切れてしまっているものがすべり症だから。
靱帯は一旦伸びたり切れたりしたものは再生することができません。
なので、通常は人工靱帯を移植する以外は、状況を変えることができません。
しかし、頸椎も腰椎もただの関節ではありません。
身体の軸という重要な役割がありますので、人工靱帯だけでは心もとないわけです。
そのため、多くはプレートを当てはめ決して椎体が動き回らないように固定する手術をするわけです。
要するに、治すための手術ではなく、症状を出さないようにするための手術であって、この手術の影響で血管や筋肉、神経などを傷つけてしまう危険性が大いにあるわけです。
なので、すべり症の手術は決して治るものではないので私は選択しませんでした。
その結果、ちょっとしたことで椎体が動いてしまい、簡単にヘルニアの症状を出してしまう状態になっています。
ただでさえ、ヘルニア持ちなのに、ダブルで危険性を持っているわけです。
その結果、左腕と左脚は万年しびれと感覚異常が残っています。
けれど、この程度の症状を受け入れられるだけの、症状を抑えることに成功しています。
9.ヘルニアが悪化するとどうなるか?
何度となく経験していますが、腰も首も椎体が滑ってしまいヘルニアの症状が出てしまうと、手先も足首から先の感覚もなくなります。
メモ帳1枚すら持てなくなります。
立ち上がる事さえできなくなります。
そして、脚の中を火柱が走るような感覚が出てしまうことがあります。
どうしようもなく脂汗がしたたり落ちることがあります。
けれど、その時に必ず行うことが、今回ご紹介したストレッチになります。
自分自身だからこそ危険性のギリギリのところを動かすことができます。
そして、その日のうちに普通の生活ができる程度までは立ち戻ることができます。
何度も、手術を覚悟するほどの状態を経験しましたが、ことごとく自分で克服してきました。
本来であれば整形外科や治療院で治してもらいたいです。
もちろん、20代の頃はそういう行動を取ってきました。
けれど、整形外科では手術の選択肢以外提案されることはありませんでした。
鍼灸や整体、カイロプラクティック、オステオパシーなどなどあらゆる方法を取ってきましたが、ことごとく悪化するだけでほんの少しも改善できるめどが立ちませんでした。
そんな状態だからこそ、自力で何とかしないと、身体を切り刻まれ鉄の板をはめられ一生身動きできない状態にされるのは受け入れがたい屈辱だと判断したからこそできた方法と言えます。
おそらく、この方法は私にしか伝えられない方法だと思います。
参考になってくれればいいですが、意味が分からずに他の手軽な方法に流れてしまうこともあるでしょう。
でも、
実は、この方法が最もお手軽で安全な方法であると断言しておきます。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。