不整脈と動悸の違いと5つの原因について
不整脈と動悸は、どちらも心臓の異変を表すもの。
かといって、不整脈や動悸単体で病気であることはありません。
そこで、不整脈と動悸の違いについてお話していこうと思います。
もちろん、心臓の問題が考えられますので、まずは、病院を受診してください。
そして、『心房細動』『心房粗動』『心室細動』『心室頻拍』『心室性期外収縮』『上室性頻拍』『上室性期外収縮』『徐脈性不整脈』『洞不全症候群』『房室ブロック』などなど、たくさんの診断名を言われる人と言われない人がいると思います。
けれど、ここから、何もしてくれないときと何かが始まる時があります。
しかし、どう動き始めたとしても、結果は何も変わらず、ほぼ永久的にこの心臓の状態と付き合っていくしかなかったりします。
もちろん、手術で一時は改善できるものもあります。
でも、一時なのです。
なぜなら、原因を見つけ切れていないからです。
不整脈であれ動悸であれ違いは心拍の打ち方だけであって、原因にさほど違いがあるわけではありません。
そして、心臓の状態を薬や手術で改善したとしても、不整脈や動悸になるまでの過程を変えていなければ、完全克服したわけではないので、二つの違いと原因についてお話していこうと思います。
1.不整脈とは
簡単に説明すると、不整脈は、不規則な拍動になっているということになります。
そこに、危険性の高い脈と、比較的安全な脈があるということになります。
もちろん、危険性の高い脈は病院の検査で明確になりますので、気になる場合には、今すぐ病院で検査を受けるようにしてください。
ここでは、比較的安全な不整脈に悩んでいる人を対象にお話ししていくことにします。
2.動悸とは
簡単に説明すると、突然、普段の心拍の状態より多く強くなった状態です。
こちらも危険性のある場合とない場合があります。
不整脈であっても動悸であっても、危険度の高い状態は病院で明確になりますので、確実に病院を受診することを前提にお話を進めていきます。
3.危険性の高い不整脈や動悸について
とはいっても、病院に行くべきか行かなくても大丈夫かの判断はできるようになった方がいいので、危険性の目安についてお話しておきます。
中医学には、『正の不整脈』と『負の不整脈』というものがあります。
正の不整脈とは、規則的に脈が打たなくなったり早くなったりするパターンです。
負の不整脈とは、脈が強くなったり弱くなったり、早くなったり遅くなったり、規則的な拍動をほぼ測ることのできない脈のことを言います。
どちらが危険性が高いかというと、当然ですが、負の不整脈になります。
ただし、この脈で今すぐどうなるということではありません。
危険性が高くなればなるほど、
- 脈が太くなり激しい心拍になる
- 脈が細くなり弱弱しい心拍になる
という状況になるとさらに危険性が高まってきます。
激しくなれば、動悸のように感じ、恐怖感や不安感が強まり、脂汗が出たり、手汗脇汗が出てきて、めまいが出てきたりします。
弱弱しくなれば、全身の活力も低下し、時には倒れてしまうこともあります。
倒れなかったとしても、寒気がしてきた李、手足の先がしびれ始めたりします。
このような状況になった場合には、直ちに病院を受診することをお勧めします。
4.不整脈や動悸の原因について
不整脈や動悸には、共通点があります。
それは、『血液が通りにくい何かがある』ということ。
血液が通りにくい何かについては、以下に代表的な5つの問題についてお話していきます。
4-1 血管が細くなっている
4-2 血液がドロドロになっている
4-3 血管を圧迫されている場所がある
4-4 血管内にコレステロールが溜まっている
4-5 筋肉が血液を流せなくなっている
4-1 血管が細くなっている
血管が細くなっていると、多くの血液量を流すことができなくなります。
その結果、血圧を上げたり、心拍数を増やしたりしなければなりません。
一時的に流れにくい場合には、一時的に不整脈や動悸を打つことがありますが、しばらくすると落ち着きます。
けれど、血管を細くするような活動を行えば、すぐに不整脈や動悸を打つことになります。
ちなみに、血管を細くする代表的なものには、以下の5つがあります。
1)ストレス
2)コーヒー
3)冷飲食
4)辛味
5)塩分
などの過剰摂取が定番ですが、湯船につからず、毎日シャワー生活で、クーラーにあたって身体を冷やしている場合には、一時的な不整脈や動悸ではなくなってしまいます。
もちろん、上記の要素をとりすぎていても体質化していきますので、治りにくい状態といってもいいでしょう。
4-2 血液がドロドロになっている
血液がドロドロになると、毛細血管の中で詰まってしまうところが出てきます。
すると、詰まったところから先に栄養を運べなかったり疲労物質を回収できなくなってしまいます。
そうなると、強制的に流そうと心臓の働きが高まり、拍動が強くなったり数が多くなったりするわけです。
ちなみに、血液がドロドロになる要素として、代表的なものには、以下の4つがあります。
1)砂糖
2)油
3)水分摂取不足
4)汗のかきすぎ
4-3 血管を圧迫されている場所がある
血管を圧迫するものがあれば、局所的に血管が細くなってしまいます。
すると、そこから先に血液が届きにくくなってしまいますので、心臓が頑張らなければならなくなります。
このように血管を圧迫している要素としては、
1)筋肉が太すぎたり硬すぎて血管を圧迫している
2)腫瘍によって圧迫されている
3)骨の歪みによってその骨に圧迫されている
などが考えられます。
4-4 血管内にコレステロールが溜まっている
コレステロール値が高い場合には、このケースが考えられます。
血管内に余分なコレステロールが付着して、血管内が細くなって、血液が通りにくくなっている可能性があります。
これには、コレステロールを血管内から除去しなければならなくなります。
ひどい場合には、手術が必要になる場合も考えられます。
ちなみに、コレステロールの原因となるものには、
1)砂糖
2)油
3)食品添加物
などがあります。
4-5 筋肉が血液を流せなくなっている
血液は心臓で末端まで血液を流し、末端からは筋肉の収縮により心臓に戻します。
従って、筋肉がしっかりと活動できなければ、血液をまんべんなく流すことができなくなります。
そういうことから、不整脈や動悸であっても、筋肉の状態がカギを握っていたりするのです。
ちなみに、どのような筋肉の状態だと血液が流しにくくなるかというと
1)筋肉は太いけれど固まっていて動かないでいると常に血管を圧迫してしまう
2)筋肉が疲れすぎていて、力強く収縮できず流せなくなっている
3)呼吸が浅い場合にはじっとしていると常に血流障害になってしまう
4)筋肉が薄かったり細かったり弱すぎると血管に圧力がかからず血液を流せない
このような状態であれば、不整脈や動悸の原因となるのに十分であるといえるのです。
けれど、残念ながら、このような原因は病院で検査をしても、発見されるものではありません。
大事なことは、習慣づいているあなた自身の生活習慣に落とし穴に気づかないと誰も気づいてくれません。
だからこそ、治りにくい原因不明の症状は、あなた自身で原因を見つけ、改善しておかないと、徐々に病魔に侵されてしまうわけです。
ということで、このような記事が少しでもヒントになれば幸いです。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。