乳癌の手術を予防目的でしない方が良い?
女性であれば、気にされている方が多いと思う乳癌。
以前に、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、乳癌を予防するために乳房切除手術を受けたことを公表しました。
この問題は、かなり深い問題として考えていかなければならないことだと思います。
なぜなら、まだ癌を発症していないにもかかわらず、予防のためとはいえ、女性にとって大事な組織を切除して良いものなのかという問題があるからです。
ということで、ここでは、乳癌だけではありませんが、予防目的の手術に関して、お話していくことにします。
1.乳癌を予防する目的での手術について
乳癌を予防する目的で胸を手術して、乳癌は予防できたとしても、それ以外の問題は本当に出てこないものなのでしょうか?
アンジェリーナ・ジョリーさんのように、結婚後に手術する分には、夫婦間で理解しあえる部分もありますが、結婚前に手術したことで、結婚を踏みとどまってしまう女性も出てくるのではないでしょうか。
このような事を広く深く考える必要があると思っています。
今は、あの大女優が手術をし、全世界が注目してしまったがために、日本もぜひ取り入れようと一部では盛り上がっているようです。
その半面、冷静に判断しようとする方たちもいます。
さて、一般論としては、どうなのでしょうか?
医療面からみると、「可能性がある限り、その可能性を限りなく無くしていくことが予防医学の最先端である」という考えを持った医師たちがいます。
また、理由は何であれ、手術ができれば収入が上がると、今の流行の流れを利用して、一気に売り上げを伸ばそうと考えている医者もいるでしょう。
こんなお金の亡者と化した医療行為を繰り返している医者はいてほしくはありませんが、この世には当然のように存在するのが普通です。
さらに、人気女優がやったんだから、私もやりたいと思ってしまう人も少なからず存在するわけです。
あとは、
・メディアで取り上げているから
・誰々がやるべきだと言っているから
・○○先生であれば専門だから
という感覚で、手術を決断してしまう人もいます。
ほとんどの人が、このような安易な考えで手術を決意することはないと思いますが、現実問題としてあるわけです。
で、実際、手術をしたとします。
2.乳癌予防の手術を受けた後の心境はいかに
乳癌予防の手術を受けた患者さんは、本当に心の底から『助かったぁ』と思えるのでしょうか?
手術を一度行えば、その傷は一生涯にわたって、胸に存在し続けます。
あなたが、もし手術の経験があるのなら、十分理解できていることだと思います。
自分の身体を見るたびに、他の人と違う点があるということに気づいてしまいます。
これは、『乳癌になるかもしれないという不安』と、『他の人と違う身体になったというストレス』とどちらが強くなると思いますか?
3.乳癌への不安やリスクはどちらが強い?
もし、遺伝子情報を調べなかった場合、あなたに乳癌のリスクがあるということは一切知ることがありません。
けれど、遺伝子を調べたがために、今は何の問題もないが、将来的には乳癌になる可能性があると言われてしまったりします。
さて、どちらのケースも、30年後に乳癌を発症したとしましょう。
1)乳癌になることが想定外な生き方をしているケース
乳癌になることなど、頭の片隅にもなかった人に突然降ってわいたように乳癌と言われてしまうわけです。
けれど、それまでは、非常に幸せな毎日を過ごすことができた。
そして、その段階で改めて乳癌の手術に踏み切り、癌で亡くなるリスクをそぎ落とすことができたというケース。
2)遺伝子情報から乳癌のリスクを知りながら手術を拒み続けるケース
もう一人のケースでは、ずっと乳癌になるリスクがあると知りつつ、手術を受けることを拒み続け、半年に一回、がん検診を受け続け、30年目にして、なるべくして乳癌が発症した。
そして、ずっと苦しんできた乳癌との戦いに終止符を打つように、手術に踏み切ったという女性。
3)遺伝子情報から乳癌の可能性を知り即手術をしたケース
または、遺伝子情報から乳癌になる可能性があると言われ、予防のために即手術。
乳癌の可能性は断ち切ることができた。
けれど、これまできれいな身体を保っていたのに、消えない傷がついてしまい、心も傷ついてしまいました。
その結果、不眠症になり、うつ病にもなってしまいました。
10年の闘病生活の後、子宮ガンを発症。
子宮ガンを切除。
その5年後、大腸癌が発症し、またもや手術。
このように架空のケースを3つ挙げましたが、あなたはどう感じましたか?
4.ガンという見えない怖さを持った病気
実は、がんというものは、頭の中で巨大な病気として育ってしまうものです。
ですので、がんと知った場合と知らない場合、がんの可能性があると知っている場合と知らない場合では、圧倒的にガンになっていることを知り、癌の可能性があることを知った方が苦しむ確率が高く、ガンになっているということも知らず、癌になる可能性すら知らない状態で生きてれば、幸せに暮らせる可能性があります。
子宮頸がんワクチンなども流行りましたが、これは、成長期の段階で、『あなたもガンになるリスクがある』と植え込んでワクチンを打っているわけです。
学生時代にガンの話を聞いても、ほとんどの人が自分事ではなかったと思います。
身内にガンを持った方がいたとしても、自分に置き換えて真剣にガンと向き合いながら育つケースは非常に少ないものです。
けれど、ワクチンを打った時点で、自分事として、植え込まれるわけです。
そして、これで子宮頸がんの可能性は少なくなったと、安心する人と、逆に不安に思ってしまう人、ワクチンの副作用で苦しむ人などが出てきてしまうわけです。
5.ガンの原因に最も近いのは?
まあ、何が言いたいかというと、
『もっと自分の身体と真剣に向き合うということが大事』
ということです。
あなたの身体は、あなたが作り上げたものです。
あなたが好んで食べたものから身体の組織は出来上がります。
その組織をあなた自身の考えで運動するかしないかを決め機能が決定していきます。
内臓も筋肉も、動かしても動かさなくても疲労がたまります。
その疲労を蓄積させないようにスケジュール管理を行うのもあなた以外にはいません。
これら習慣の結果、癌細胞は生まれ育っていくのです。
ということからも、あなた自身でがん細胞を作り上げていると言えるのです。
6.ガン予防で最も重要なこととは?
と考えれば、がんをつくらない生活をすればいいだけだと思いませんか?
ガンをつくるような生活習慣を持ちながら、ワクチンを打っていても、効果があるとは言い切れませんし、まったくリスクは取り除けていないわけです。
・この薬を飲んでいれば
・このサプリメントを取っていれば
・この食材さえ食べていれば
健康になることが可能ということは絶対にありません。
また、絶対に100%治るという手術もありません。
手術をする理由は、命を長らえるための最終手段。
または、あなた自身の生活に支障が出ている部分を、改善するための手段として取り入れるものです。
命を守るために一生残る傷口を覚悟で手術を受ける。
手術というものはこのような覚悟で受けるものであって予防目的で受けるようなものではありません。
まあ、価値観は人それぞれですので、どのような理由があり手術をしてもいいのですが、手術をした影響で、さまざまな症状に苦しんでいる人が多すぎます。
手術を受けた後に、その手術の影響で出てしまう症状は、ある意味仕方ないわけです。
けれど、大半は『手術をすることでこんなに苦しむとは思ってもいなかった』という答えが返ってきます。
医師は、病原さえ取り除けば手術は成功し病気が治ったと判断します。
しかし、手術で傷を負った身体は一生涯あなたのものとなり、傷痕は消えることが一切ありません。
要は、医師の病気に対する話しか聞かずに、自分の身体の将来に向けた考えをしなかった結果、一生涯消えない苦しみと戦う可能性があるのです。
安易な手術による影響は一生残ります。
そこを覚悟の上で、手術を受けるようにしましょう。
最後に言っておきますが、
『あくまでも手術は、あなたの命を守るためであり、生活を取り戻すために必要な最終手段なんです』
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。