うつ病の本当の原因とは?
うつ病になると、長期間抗うつ剤を飲まされ、薬漬けになるという常識を持っている人たちは多いと思います。
けれど、どこか他人事であって、実際にうつ病になることを臨場感豊かにイメージできる人は非常に少ないものです。
そういうことから、あなたにも私にもいつでもうつ病になる可能性があるということを理解しつつ、以下に予防できるのか?
そして、一旦発症しても、このポイントさえ忘れなければいくらでも回復できるという重要ポイントをお話していくことします。
1.うつ病はイメージ通りの病気
うつ病とは落ち込んだ状態を表す病態です。
では、何が落ち込むとうつ病になるのでしょうか?
1)筋力が落ち込む
2)まぶたを落とし寝てばかりいる人も同じ
3)常に頭を下に向け、猫背になっていても頭が落ち込んでいる
4)胃下垂も腸下垂も同じ
5)食べ過ぎや便秘も、落ち込みをつくる元
6)マイナス思考
何が落ちてもうつ病になるのが普通の流れ。
これだけだと、理解に苦しむかもしれませんので、一つずつ解説していきましょう。
1)筋力が落ち込む
筋力が落ちるということは、これまではある程度筋力があったという証明になります。
なので、これまで一度も筋力をつけるようなことをしてこなかった場合には、恐れなくて大丈夫な問題と言えるでしょう。
けれど、過去には運動をバッチリやっていて、今もこれからも運動する可能性がないという場合には、危険性が出てくるケースと言えるでしょう。
筋肉はその人の活力源でもあります。
いわゆる、車で行ったらエンジンです。
エンジンが古びて機能しなくなったら思うように動けなくなるのが普通です。
身体も同じこと。
身体を動かす動力源でもある筋肉が、かつての働きをできなくなってしまえば、気分的にも落ち込むのは普通ですし自信もなくなるのが普通です。
こうやって筋力低下が原因となってうつ病になることは意外と多くの人が経験しているものだったりします。
2)まぶたを落とし寝てばかりいる人も同じ
人間には自律神経という優れた機能があります。
そして、この自律神経は、太陽が昇っている時間帯には、交感神経が働きやすく、太陽が沈んでいる時間帯には、副交感神経が働きやすいという役割分担がされています。
なので、暗い時間帯だけ横になっているのは何ら問題はないのですが、昼間であっても暇さえあれば横になってしまう場合には、これは、気力を使う交感神経の働きが活性化できません。
これもまた、うつ病の原因ともいえるのです。
要するに、副交感神経ばかり使い続けているとうつ病になる可能性が高くなるということです。
3)常に頭を下に向け、猫背になっていても頭が落ち込んでいる
そもそも人間が、二本足で立つようになったのは、遠くのものが見えるように、そして、高いところにあるものを取りやすくするためです。
要するに、頭を下げているということは、進化する意味のない状態を表します。
よく高齢者に子供返りがあると言われていますが、これが前や上を向いて生きることができなくなった人たちの特徴ともいえます。
この姿勢で前向きになることもプラス思考になることもできるわけがありません。
要するに、ネガティブなことばかりを考え、成長志向が働かない状態とも言えますので、うつ病になる確率が高くなってしまうわけです。
4)胃下垂も腸下垂も同じ
胃下垂や腸下垂というのは物理的に重くて一時的に下がる場合もあるのですが、下がり続けている場合には、臓器が冷えている証拠。
臓器自体が冷えている場合も、臓器周辺の血流障害により冷えている場合もありますが、どちらであっても、臓器の機能低下が考えられます。
中医学では、どのような病気や症状も、胃腸が丈夫になれば治すことができる。
一方、胃腸が機能していなければ、どのような問題も治らないという考え方があります。
なので、真っ先に胃腸の問題を解決してから本題を解決するような形を取るのですが、胃下垂や腸下垂では、まさしく、どのような問題が起きてもおかしくなく、どのような問題を回復することも難しい状態と言えるのです。
これは、すべてにやる気が出ず、気力がわかないうつ病そのものの状態ともいえるのです。
5)食べ過ぎや便秘も、落ち込みをつくる元
食べ過ぎが続くと、胃に負担がかかり、腸の中でも消化吸収を完全に終わらせられず残っているものが多く便秘になりやすかったりします。
これも、胃腸の負担を強めている原因と言え、うつ病になりやすい特徴的なケースと言えるでしょう。
6)マイナス思考
これは言葉の通り、プラスというのは、積み上げということでもあり、どんどん成長していくイメージになります。
マイナスというものは、これまであったものがどんどん目減りしていくイメージなので、どんどん弱くなるという感じになります。
そして、思考は現実化するという言葉があるように、マイナス思考の癖は、身体のマイナス要素を増やしてしまうわけです。
なので、このような思考癖はうつ病になりやすいと言えるのです。
2.うつ病が抗うつ剤では治らない理由
うつ病と診断され、何年抗うつ剤を処方されている人たちがいるのでしょうか?
上記のうつ病になる原因に何も手を入れず、薬に頼りっぱなしだからいつまでも治らないのではないでしょうか?
うつ病になると、家から出ることが少なくなります。
家から出るとしても抗うつ剤の効果効能によって動く気力を作られ動いているだけなので、この状態は『薬に動かされている』と言っても過言ではありません。
なので、いくら動いても活力がわくわけではありません。
クスリの影響で活力に似た現象を感じているにすぎません。
あくまでも、身体の中の落ち込み度合いを改善しなければいつまでもうつ病のままになってしまいます。
3.うつ病に『頑張れ』は禁句?
この言葉もよく聞くことですが、本当にそうなのでしょうか?
いつまでもグータラに夕方まで寝ている人がうつ病になっても、それはなるようになっただけ。
抗うつ剤を飲んでもそもそも外出したくない人なので治りようがないわけです。
『頑張れ』と言ってはいけない人は、これまで十分に頑張ってきた結果、気力が失われ、うつ向き加減になりやすく身体の機能が落ちてしまった場合です。
この場合は、思考の中では十分に頑張っているので、それ以上に頑張れと言ってしまうと、自分の限界を感じてしまい、より身動き取れなくなってしまいます。
4.うつ病を自力克服する方法
うつ病を自ら治していくためには、落ち込んでいる状態を一つでもいいので、元の状態に取り戻すこと。
誰もが生まれたばかりでうつ病になることはありません。
必ず大人に近づこうと頑張って生きた結果成長していくわけです。
その成長の魅力が失われた人からうつ病になるわけですから、魅力的な憧れの存在がいないともいえる病態でもあるわけです。
でも、そんな状態からでもうつ病を克服しようと思ったら、
1)姿勢を正す
2)日中は頭を上げておく
3)できる限り太陽に当たる(疲れたらすぐに休み落ち着いたらまた当たる)
4)立つ時間を設ける
5)余裕があれば歩く
6)余裕があれば階段を上る
7)余裕が出てくれば少しでも走る
このような順番で少しずつでいいので身体を正常化していくこと。
もし、外出への恐怖があるのであれば、歩いたり走ったりする前に、手足や腹筋背筋に力を入れる運動をしていきましょう。
歌を歌ったりお話ししたりでもいいです。
固いものを噛んでもいいでしょう。
とにかく、一つでもいいから『あったものを取り戻す』ことが重要です。
これは、一番初めに話したように、元々筋肉がない人が筋肉を高めようとしてはいけません。
あくまでも、あなたが持っていたもので、今はなくなっているものを取り戻すことがコツです。
一つでもヒントになれば幸いです。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。