胃の痛みなど複数の症状が2年前から治らない原因と改善方法
あなたは、以下のような症状を2年以上も続けていたら、どのような精神状態になってしまうでしょうか?
- 胃の痛み
- 頭痛
- 肩こり
- 背中の痛み
- 息苦しさ
- 睡魔
- 疲れやすさ
- 顔色の悪さ
- 元気がない
これらの問題を病院に通っても薬で対処しようとしても、一向に治らないキモの部分についてお伝えしていきます。
このような症状群はよく自律神経失調症とひとくくりにされてしまうことがあります。
まずは、自律神経の問題はないかこちらで確認してみてください。
1.2年前から病院でも漢方でも治らない胃の痛みや様々な症状
━━━━━━━ 頂いた質問 ━━━━━━━
初めまして 長崎在中の47歳女性です。
ご相談がありますのでどうぞよろしくお願い致します。
約2年前から胃の痛み、頭痛、肩こり、背中の痛み、息苦しさ、睡魔と常に疲れやすく顔色も悪く、元気が出ません。
年齢的にも更年期かな?
とか
自律神経やホルモン関係があるのかな?
と思い、
内科や整形外科、漢方薬、自分なりに食事を気を付けたり、週に4回程度ウオーキングしたり早寝、早起きと生活習慣を変えて来ましたが中々調子が良くなくて、寝込む日が多々あります。
特に朝起きが、肩の痛みで起きたり、頭痛や胃の痛みで目が覚めます。
この辛さが改善できればと思います。
実は母を8年前胃がん、肺がんで亡くしています。
お忙しいとは存じますが、先生の良きアドバイスをいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
━━━━━━━ ここまで ━━━━━━━
2年間も胃の痛みや頭痛など複雑な症状に苦しんでいるのは、とてもつらいことですよね?
特別症状を放置していたわけでもなく、積極的に西洋医学でも東洋医学でも診てもらっている。
なのに治らない。
この様な状態は現代ならではの問題点で、症状にフォーカスするんじゃなく、もっと
『人にフォーカスすればいいのに』
と思うのですが・・・?
2.胃の痛みや頭痛などの症状の原因をつかむ
ここで私が思うのは、
本当に2年前からの症状なのだろうか?
ということです。
なぜなら、この文章を読んでいると、なぜか、
> 実は母を8年前胃がん、肺がんで亡くしています。
と、それまでの流れとはまったく違う文章が含まれているからです。
これは、ある意味、本人的にも
この辺りが答えに直結しそう
と思っているのではないだろうかと思うわけです。
そういうことからも掘り下げて考えていくと、最も初めに起こったことは、
不眠
もしくは、
睡眠時間を削っていた時期がある
こういうことが原点なのではないでしょうか?
肉親が生死をさまよっていたり、ガンなどの死に直結するような病気にかかってしまうと往々にして、【睡眠の問題】が起こるものです。
睡眠が問題という可能性がある場合には、こちらで睡眠状態をチェックしてみてください。
3.睡眠の問題から始まった交感神経優位型の症状
そして、
この睡眠の問題で副交感神経が働きにくくなってしまった。
副交感神経が働きにくい状態ということは、一方では、
【交感神経が高ぶりやすい状態】
になってしまうのです。
これを、キュアハウス・メソッドでは、交感神経優位型と呼んでいます。
4.交感神経優位型の特徴的な症状
- 胃の痛み
- 頭痛
- 不眠
- イライラ
- 緊張・プレッシャー
- めまい
- ふるえ・痙攣
- 吐き気
- 喉の痛み
- 咳
などが挙げられます。
そして、胃の痛みを繰り返していれば、
- 胃が大きくなったり(胃拡張)
- 胃が疲れて機能低下起こしたり(食欲不振)
- 胃の機能低下により胃下垂になっている
この様な状態のときに、
【背中の痛み】や【肩こり・首こり】
などが起こります。
5.交感神経優位型の結果、胃の痛みから背骨の問題まで
胃の痛みが続くことで、背中の痛みや肩こりになるというのは、
胃腸が脊骨からぶら下がっている
という解剖学的な理由があるからです。
ここで、胃だけでなく腸もひっくるめて胃腸と言っているところもポイントです。
胃の痛みは交感神経が高ぶって起きることが多い症状です。
交感神経と副交感神経が同時に活性化することは基本ありません。
胃が活動しているときには、腸は休んでいることが基本です。
従って、交感神経が高ぶれば高ぶるほど、腸は機能を落とし、便秘から宿便を生み、腸にどんどん便が残っていってしまうのです。
その結果、【脊骨に重しがぶら下がる】ことになるのです。
胃腸がぶら下がっている脊骨は、だいたい腰から背中にかけて。
そこに重しが加われば、腰が前に折れ曲がってしまうのを、背中の上部で支えなければ、
【立ち続ける】
【座り続ける】
ということが難しくなるのです。
その時に、背骨を支えるのが、
背中・肩・首の筋肉
なのです。
背中の筋肉が固まってしまうと息苦しさや動悸・不整脈なども起こしてしまいます。
そして、起床時には、交感神経が高ぶった証拠として胃の痛みや頭痛が出ています。
そして、交感神経が高ぶった睡眠は、疲労回復を行うことができません。
そのため、腸の重さで背骨を支え続けた肩の筋肉の疲労回復が間に合わず肩にも痛みが出ている。
さらに、睡眠が取れずに、十分な栄養吸収も行えないので、血液を生み出すことがうまく行えず、血色不良に陥ってしまうのです。
その結果、いつも疲労感が残り、なかなか治らない状況が続いてしまうのです。。
要するに、お母様が、病魔と闘い始めたときから交感神経が高ぶり、胃腸が乱れ、睡眠が取れなくなり、その積み重ねの結果、【今の諸症状に苦しむ】ことになっているのだと思うわけです。
このように、交感神経の高ぶりとともに胃の問題がある場合には、こちらが参考になるかもしれません。
6.交感神経優位型を改善する2つの方法
このようなことから、胃の痛みや頭痛などすべての症状を改善するために行うことは、たった2つです。
1)睡眠時間を一定に保ち睡眠力を引き上げる
2)食事のときには必ず空腹になるよう運動で調節する
この2つが確実にできる日常が続くようになれば、徐々に症状は軽快に向かうようになるでしょう。
これだけで十分症状は落ち着いてくると思います。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。