食後にお腹がぽっこりする2つの大きな原因
食後にお腹がぽっこりするとしたら、あなたは、何が原因だと感じますか?
このような食後限定で起こるお腹のぽっこりには2つの理由があります。
そのポイントは、
1)食直後
2)食後しばらく経ってから
この二つのパターンによって、どのようなことがお腹の中で起きているのかを考えていこうと思います。
そして、適切な対処を行えるようになるための情報を公開していますので、最後まで目を通してみてください。
それでは、その理由を説明していきましょう。
1.食直後にお腹がぽっこりするのは胃下垂が原因
単純に胃下垂が原因と言っても、さらに細かく見ていく必要があります。
1)胃が冷えた状態の胃下垂のケース
胃を何度も痛めた経験があると起こりやすい状態です。
胃を痛めるケースには、
1-1)痛みを実感したもの
1-2)痛みに気づいていないもの
の二つに分かれます。
いずれにしろ胃下垂になると、小腸へ食べ物をスムーズに流すことができなくなり、胃の中に滞留する時間が長くなります。
その結果、食直後からしばらく下腹部がぽっこりしてしまうことがあります。
胃の冷えによる胃下垂はこちらで詳しくお話しています。
2)胃に熱を持った状態の胃下垂のケース
胃に熱を持っているということは現在進行中の胃下垂とも言えます。
これは、現在の食べ方に問題があると考えられます。
2-1)一度に食べる量が多い
2-2)次から次へと飲み込んでしまう
2-3)水分で流し込む
2-4)あまり噛まずに飲み込む
2-5)消化しにくいものを食べることが多い
このような食べ方をしている場合には、胃下垂を進行させる食べ方をしているということで注意が必要です。
胃下垂であれば、食後にお腹がぽっこりしてしまいますので、判断がつきやすいと思います。
胃下垂の奥深さはこちらで確認ができます。
3)宿便があっての胃下垂があるケース
胃下垂になって腸の前に胃がある場合、宿便が腸内に溜まっていると、ほんの少しでも胃の中に食べ物が入ってくるとすぐさまお腹がぽっこりしてしまいます。
この場合は、まず、便通を変える必要があります。
そのためには、睡眠の質を高める必要があります。
これら胃下垂によるお腹のぽっこりに関しては、こちらを参考にしてください。
しかし、お腹がぽっこりするのにはまだまだ原因があったりします。
4)骨盤が広がって胃下垂になっているケース
骨盤というのは、上部が閉まっていて下部が外側に広がっていると胃腸が下垂せずに済むのですが、骨盤の上部が外側に広がっていると、普通に食事しているだけで骨盤の中に胃も腸も下垂してしまいます。
すると、胃腸の中の処理がなかなか進まず、溜まってしまい食直後からお腹がぽっこりしてしまうものです。
こういう状態の場合には、開脚を行うと徐々に骨盤の形が正常化していきます。
開脚は立っていても
座っていてもできます。
できればつま先を少し内側に向けた状態で行うと、正常な位置に戻しやすくなります。
5)腹筋の弱体化が原因のケース
また、食直後からお腹がぽっこりする原因として、腹筋の弱さで起こってしまうことがあります。
この場合には、腹部全域を覆っている腹横筋や腹直筋の弱さによって胃のふくらみが表面化して、ぽっこりしてしまう現象なので、腹部全域を鍛えていく必要があります。
ただし、普通の腹筋トレーニングでは、なかなか改善しにくいものなので、歩いているときや立っているときに意識的に下腹部を引き上げるような意識で力を入れ続ける運動を頻度高く行うことで改善していくことができます。
2.食後しばらく経ってからお腹がぽっこりしてくる原因
食後しばらく経ってからお腹がぽっこりしてくる原因には、腸があります。
これは、腸の機能が低下している人に良くある現象です。
腸も胃と同じく、袋状の臓器ですので、一か所に多くのものが溜まるとぽっこりしてきます。
胃腸は、通常一か所に留まることはなく、どんどん先へ先へと流れる構造になっています。
ですが、腸が機能低下を起こしてしまうと、お腹をぽっこりとさせてしまう現象を起こしてしまうのです。
3.腸を機能低下させる9つの原因
腸の機能低下を起こしてしまう原因には9つあります。
1)睡眠不足
腸は睡眠中に働く臓器ですので、睡眠時間が少ないということは腸を活性化させる機会が少ないということで腸が機能低下してしまいます。
2)腸の冷え
腸周辺の筋肉が弱体化すると、腸周辺の血流が悪くなり、活性化できない腸はやがて冷えていきます。
3)腹部全体の冷え
腹筋群と横隔膜の動きがほとんどできていない場合には、腹部全域の血流障害が起きます。
血液が流れていなければ冷えるで腸の機能は低下します。
4)腹部の筋力低下
腹部の筋力低下は腹部を動かす機会が極端に少ないということ。
ということは腹部全域の血流低下を起こし腸の機能低下が起こるのは必然です。
5)前かがみの姿勢が長時間続くことが多い
前かがみの姿勢になっていると腹筋群が短縮した状態になります。
筋肉は短縮と伸長が繰り返されることで、力を出し血液を流します。
けれど、短縮し続け途中途中で伸長が起こらないと、徐々に筋肉の機能低下が起こります。
これも腸の機能低下につながります。
6)ストレス
世の中には様々なストレスがありますが、どのようなストレスであっても、交感神経が高ぶってしまいます。
腸は副交感神経で働く臓器のため、交感神経が働き続ければ、必然的に機能低下を起こします。
7)腹筋の付け過ぎで筋肉が固まっている
筋肉は鍛えれば強化されると思っている人は多いのですが、実はそうではありません。
筋肉をつければつけるほど伸び縮みさせる機会を増やさないと筋肉が冷えて固まってしまいます。
筋肉を動かせばすぐに温まるのですが、鍛えるときだけしか動かさない筋肉になっている場合には、冷えを生み出すための筋肉になってしま胃腸の機能低下が起こってしまうのです。
8)便秘
腸の機能低下から便秘が起こるのが普通ですが、腸のキャパオーバーになるほどの食べ過ぎが続くと便秘になってしまうことがあります。
この状態が続くことで腸の機能低下を引き起こすことがあったりもします。
9)癌やポリープ
癌もポリープも何かが滞るような場所に発症します。
滞りは、血液が流れる要素が途絶えた時に起こります。
これもまた筋肉の運動不足が起こしている現象でもあります。
しかも癌やポリープは大きさによってもさらなる腸の機能低下を引き起こしてしまうのです。
このように、腸の機能低下はほとんどの場合、筋肉の調整で何とかできるものと言えます。
でも、知らなければ対策も立てられません。
また、知っていたとしても、確実に動かさなければならない筋肉を理解していなければ効果を出す運動ができないとも言えます。
そういう意味で、食後のお腹のぽっこりの原因にもこれだけの可能性がありますので、誤った手軽な方法で悪化させたりしないようにしてください。
まずは、ご自身の原因をしっかりと探って、的確なアプローチができるようになる手助けになれば幸いです。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。