上腕三頭筋の痛みを作る2つの原因と改善策
上腕三頭筋の痛みが出る原因には、頚椎椎間板ヘルニアや頸肩腕症候群が有名なところ。
そして、同じ上腕部である上腕二頭筋とは、痛みの原因が違うことが多いのも腕の痛みの不思議なところ。
そこで、ここでは、上腕三頭筋の痛みの原因と改善策についてお話しています。
上腕三頭筋の場合、痛みがなかなか改善できない特徴もあります。
- 上腕三頭筋は、腕の後ろ側で肘を伸ばすための筋肉
- 上腕二頭筋は、腕の前側で肘を曲げる筋肉
違いは、肘を伸ばすか曲げるかです。
もっと詳しく言うと、その他の動きもあるのですが、ここでは、この違いだけにフォーカスして、考えてみましょう。
一般の生活で、肘を曲げる方向に動かすことは、数限りなくあります。
しかし、肘を伸ばすための動きはほとんどありません。
そのため、肘を曲げる上腕二頭筋は、鍛えられることが多く、肘を伸ばす上腕三頭筋は、鍛えられることが少ないと言えるのです。
そういうことからも、普通生活していて痛みが出やすいのは、日常鍛えにくい上腕三頭筋ということになります。
なぜならば、日常的に鍛えることのない筋肉は、日々弱くなってしまうからです。
筋肉が弱くなっていき、動かす機会も少なければ血行障害が起きやすくなります。
血行障害が起きると、筋肉に栄養が行きにくくなります。
すると、筋肉の栄養不足が起き、筋肉がさらに細くなっていきます。
筋肉が細くなり弱くなれば、さらに、筋肉の栄養状態が悪くなり弱さに拍車がかかります。
そして、栄養が少なくなっている筋肉は、動きにくく、疲れやすく、傷つきやすくなってしまうわけです。
この傷が、痛みの元となるわけです。
さらに、上腕三頭筋が細くなり、栄養不足が起きると、筋肉は徐々に固さも加わります。
- 細さ
- 弱さ
- 固さ
筋肉が固くなると、血管や神経を押しつぶしてしまうことがあります。
このように血管や神経を圧迫した時には、痛みやしびれが表れ、ヘルニアと同様の症状を感じる場合があります。
このような上腕三頭筋の筋力低下から起こる痛みやしびれは、単純に上腕三頭筋を鍛える事が改善策となります。
ただ、注意が必要です。
筋肉を鍛えると言ってガチガチに固めればそれでいいかというと、固い筋肉を鍛えてしまえば、栄養不足の固い筋肉同様、血管や神経を圧迫する可能性が出てきてしまいます。
筋肉を鍛える上で最も注意すべきはのは、柔軟性です。
まとめ
上腕三頭筋は、日常的に使うことが少なく筋肉が弱くなって痛みが出ることが多い。
従って、痛みが出た時には、積極的に鍛える必要があります。
ただし、鍛えるときには柔軟性豊かな筋肉を鍛えることがポイントとなります。
また、補足として、日常使うことが多い上腕二頭筋に痛みが出た場合には、休ませてあげることが必要ということになります。
同じ上腕の筋肉であっても、痛みの理由はそれぞれ違います。
普段の用途に合った適切な処置が取れるといいですね。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。