上腕の痛みの原因を見極めるために必要な3つのチェックポイント
上腕の痛みを感じた経験を持っている人は、意外に多いと思います。
- 五十肩や四十肩でも
- 頚椎椎間板ヘルニアや腱鞘炎でも
- 腕立て伏せや懸垂をし過ぎても
- 重いものを持ち続けても
上腕の痛みが出てしまいます。
そんななかなか改善できない上腕の痛みの理由についてお話していきます。
もし、上腕と言っても上腕三頭筋に限局した痛みであればこちらが参考になるかもしれません。
なぜ、このように腕の痛みというのは起るのでしょうか?
ほとんどの場合、上腕の痛みが起きた時にしばらくすれば、痛みが取れるだろうと、痛みを放置されていることが多いと感じます。
上腕の痛みの原因発掘に必要な3つのチェックポイント
1.上腕部の痛みの現状把握
基本的に、上腕部に痛みが出ているから、ここが原因という特定は難しく、
- 何をした時に痛みが出たのか?
- どのようにすると痛いのか?
- 持続的に痛むのか?
- 腕に力は入るか?
- 腕にしびれはないか?
- 首の痛みは出ていないか?
- 指はしっかりと動き感覚もあるか?
- 肘の動きと力の入り具合はどうか?
などなど、このような、細かいチェックをしっかり行わなければ、上腕の痛みの原因を特定することも、痛みを改善することもできません。
単純に、痛いところへ湿布を貼って、痛みが改善されればいいのですが、湿布を貼ってもまったく痛みが改善されない場合に、原因がわからなければ、次に打つ手がなくなるわけです。
2.上腕の痛みがどこから始まっているのか?
なぜ、これだけ、上腕の痛みというのは難しいのか?
それは、
- 首
- 肩
- 胸
- 肘
- 手首
- 指
- 腰
- 骨盤
- 足の長さの左右差
などが、複雑に絡んでくるからです。
例えば、25年ほど前に足首を捻挫して、1か月ほどビッコをひいていたとします。
ビッコを1か月も引いていると、左右で足の踏み出す力が違ってきます。
その結果、骨盤につながる足の筋肉の力が違ってしまいます。
よって、骨盤の歪みというものが生まれます。
骨盤から腕には、広背筋というとても長い筋肉がつながっています。
骨盤の歪みによって、腕につながる広背筋にも、骨盤同様に左右差が出てしまいます。
骨盤から腕までの距離が、長くなってしまった方の腕につながる広背筋は、常に引きつるような形になります。
すると、腕を上にあげにくくなります。
この時に、広背筋と腕を上にあげるための、三角筋や上腕二頭筋、棘上筋などの、力関係で、どちらが強いか?
大抵の場合、腕を下におろしている状態で生活することが多いため、広背筋は縮んでいる状態が普通の状態。
反対に腕を上に上げることは、生活上ごくまれにしかありません。
そのため、腕を上に上げる力を瞬間的に使いにくくなっています。
広背筋は、常に縮んでいる状態。
要は、常に力を使っている状態にあると言えます。
そのため、瞬間に広背筋に力を入れることは容易いと言えます。
では、腕を上に上げる筋肉と、腕を下におろすための筋肉では、どちらが強いですか?
答えは明らかですね!
このように、ちょっとしたことで、上腕の痛みを出すことができるわけです。
こちらの記事も参考にしてみてください。
3.上腕部の痛みの元となっている筋肉は?
また、上腕部には、
- 広背筋
- 大胸筋
- 三角筋
- 棘上筋
- 上腕二頭筋
- 上腕三頭筋
- 上腕筋
などなど、もっとたくさんの筋肉が、つながっています。
ですので、
- どのような経緯で、上腕部を痛めたのか?
- どの筋肉の力が抜けているのか?
- どの筋肉が冷えて固まっているのか?
など、しっかりと原因を把握しなければ、痛みの特定も改善もしにくいということが、理解できたでしょうか?
このように上腕の痛みに関しては、原因が非常に多く、痛んでいる筋肉も様々なパターンがあるため、治りにくいわけです。
けれど、西洋医学の検査では、原因探しはしてくれません。
ぜひ、自力で原因を難なく探せるようになってください。
できるようになれば、今後の人生で楽に生きれるようになりますよ。
なぜなら、上腕の痛みの原因を探すのも、癌や難病の原因を探すのも、方法はなんら違いがないのですから。
キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。