副交感神経優位型にする方法

副交感神経優位型にする方法を実践するうえで前提として、【交感神経優位型であること】というものがあります。
誰もが副交感神経優位型になっていいかというとそうではありません。
交感神経が高ぶりすぎて、交感神経優位型の症状が出て困っている人以外は、副交感神経優位型にする方法は危険極まりない方法だということを理解しておいてください。
こう書くと、『かなり難しい方法を取らなければならないんじゃないか?』もしくは、『危険な方法なんじゃないだろうか?』と思われるかもしれません。
でも、安心してください。
誰でもできる方法だけをここではご紹介します。
そして、この方法だけで十分に副交感神経優位型にしていくことが可能です。
ですが、もう一度だけ書いておきます。
あくまでも、交感神経優位型の方だけが行う方法です。
従って、そもそも副交感神経がしっかりと機能しているような人が行った場合に、いかなる状態になろうとも保証はできませんのでご注意ください。
1.副交感神経優位型になるためにコントロールすべき3つのポイント
副交感神経優位型になろうとしても、どのような状態が副交感神経が活動している状態なのかの目安を持っていなければ、どのような方法を行ったとしても、成果を図れません。
そこで、以下の3つを必ずチェックしていくことをお勧めします。
ということで、副交感神経優位型になるためにコントロールしなければならない代表的な3つのポイントをご案内します。
1-1 腸と副交感神経の関係
副交感神経が最も活発に機能するのは睡眠時間とされています。
睡眠時間で最も活動する内臓は腸になります。
腸の働きは、以下の3つのポイントで状態把握が可能です。
1)消化できているかどうか
せっかく食事をとっても消化できていなければ、健康にはなれません。
健康になれないということは病気や症状を発症するリスクが高いということになります。
そして、消化ができていれば腸の作業のファーストステップは完了したことになります。
その目安が【食欲】になります。
しかも、いつでも食欲があるという興奮状態ではなく、想定している食事の時間になると程よく空腹を感じるようになれば腸の働きはまずまずと言えるでしょう。
2)吸収できているかどうか
副交感神経が働いていない状態は吸収障害に陥ることが多いものです。
食べてもないのにどんどん太ったり、食べても食べても太れないという状態は、完全に吸収障害と言っていいでしょう。
これはある意味、腸の働ける時間を削っている人の特徴ともいえますので、できる限り早めに腸の活動を復活させてあげないと、興奮性の『胃痛』『胸やけ』『吐き気』『毎食後の排便』『頭痛』などの原因となります。
3)排便の状態が良いか悪いか
便秘でも下痢でもガスでも腸の問題になります。
腸は副交感神経で働く臓器ですので、腸の問題があるということは副交感神経の問題でもあると考えられるのです。
便は、通常1日に1~2回、バナナ1本分の長さで型崩れすることなく、便器にこびりつくことなく排泄できるのが良い便通ということになります。
1-2 呼吸と副交感神経の関係
健康情報が世の中氾濫しているので、『健康になるためには腹式呼吸が欠かせない』という話を聞いたこともあると思います。
実は、それほど腹式呼吸が重要なのではありません。
交感神経優位の状態を作りやすいストレス社会だからこそ、腹式呼吸を利用し一気に副交感神経を働かせる方法が言われているのですが、副交感神経は、腹式呼吸以外の呼吸法でも十分に活動が可能だったりします。
呼吸は以下の3つに分かれています。
1)吸う
2)吐く
3)止める
実は、【吸う】と【止める】は、交感神経を高ぶらせる呼吸になります。
一方、【吐く】は副交感神経と深い関係があります。
ということは、吸うより、止めるより、吐く時間を長くするということだけで副交感神経のコントロールは可能になるのです。
1-3 筋肉と副交感神経の関係
筋肉は、【伸びる】か【縮む】かの二つの方向性にしか運動しません。
これは呼吸の、【吸う】【吐く】と同じような役割があります。
縮むだけではダメで、伸びなければ力を発揮することができません。
そういうことから、
【縮む】は交感神経
【伸びる】は副交感神経
という関係性があります。
十分に副交感神経を働かせてから交感神経へのスイッチを入れた方が、その筋肉の最大の力を発揮することができるということになるのです。
2.副交感神経を優位にする7つの方法
すとれすしゃかいだからこそ
呼吸法で吐く
ゆっくりと食事をとる
睡眠時間をしっかりと確保する
毎日入浴を欠かさない
過去に行っていた運動をスローで行う
筋肉を緩める
白湯を飲む

キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。
これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。

