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冷えから生まれる様々な痛みについて

キュアハウス院長 中村幸生キュアハウス院長 中村幸生



 

冷えてくると、

 

  • 腰痛
  • 膝の痛み
  • 関節の痛み
  • 背中の痛み
  • 足の痛み
  • 胃の痛み
  • 生理痛

 

など、様々な痛みが現れ苦しむ人がいます。

 

なぜ、身体が冷えてくると、関節や筋肉、内臓が痛み始めるのでしょうか?

 

今回は、冷えとはどのような状態を表し、冷えからどのようにして痛みが生まれるのかを解説していきます。

 

 

1.冷えと体温の関係

 

冷えを感じるということは、体温が低くなっているとも言えます。

 

では、体温とは、どのようなものなのでしょうか?

 

体温は、血液量と血流速度で決まります。

 

特に、血液中の赤血球の数が多ければ多いほど、体温は上がります。

 

逆に、血液の流れが遅かったり、流れている血液量もしくは赤血球が少なければ、体温が低いということになります。

 

ただし、脳や自律神経でも、冷えを直感的に感じることがありますので、

 

【低体温=冷え】ということしかないということではありません。

 

 

 

2.冷えとは?

 

それでは、次に、冷えという事を考えてみましょう。

 

冷えは、体温が低いということと同義ではありますが、実はそれだけではありません。

 

 

 

2-1 2種類の冷えについて

 

冷えには2種類のタイプがあります。

 

 1)体温が低くなる7つのタイプ
 2)熱と冷えが混在するタイプ

 

まず、

 

 

1)体温が低くなる7つのタイプ

 

体温が低くなるということは、血液量が少ないか、血液の流れが悪くなるかということになりますが、もう少し詳しくみていくと、以下のような状態を表します。

 

  1. 筋肉が細すぎて静脈を圧迫できず血液を流せない
  2. 静脈を圧迫するための筋肉が固まっていて血液を流せない
  3. 血管が細くて血流量が少なくなっている
  4. 心臓の働きが悪く血液を十分に流せない
  5. 姿勢の問題で筋肉や関節が圧迫されていて血流の妨げとなっている
  6. 血液を生み出す能力が低下している
  7. 血液を作る栄養成分を十分に吸収できていない

 

などがあります。

 

次に、

 

 

2)熱と冷えが混在するタイプ

 

例えば、脚を骨折したとします。

 

骨折した場合、炎症が激しい状態になります。

 

炎症があるという事は、熱があるということです。

 

従って、感覚的には、熱いというのが正しいはずです。

 

ところが、骨折をすると、意外と寒気がする事があります。

 

これは、炎症を抑えるための身体の防衛反応なのですが、炎症部位を修復するためには、血液が大量に必要になります。

 

しかし、血液が大量に集まってしまうと、熱感はもっと強くなり腫れてしまいます。

 

熱感がひどくなると炎症も激しくなってしまうので、実際はアイシングなどで、血液の流れを一時的に止める必要があります。

 

かといって、それで患部が治るかというと治るわけではありません。

 

アイシングされている間には血液が患部へ近づくことができませんが、患部修復に向けて、全身から血液を集める必要があります。

 

では、骨折した患部に血液が集中している間、他の部分ではどのようなことが起こっているでしょうか?

 

 

それは、血液が足りなくなってしまう危険性があるのです。

 

血液が足りなくなれば、冷えという感覚が生まれます。

 

このように、どこかが急に熱くなれば、そこと真逆の部分では往々にして冷えるという減少が起きるのです。

 

冷えのぼせという現象も同じような原理になるわけです。

 

 

さて、ここからが本題となります。

 

 

 

3.身体が冷えて関節や筋肉に痛みが出る原理

 

冷えというのは、痛みの元でもあります。

 

中医学には、【不通即痛】という考え方があります。

 

”流れが止まれば即ち痛む”ということですね。

 

脳梗塞や心筋梗塞での激痛がこの原理を物語っています。

 

梗塞とは、血液の流れが止まってしまったことを言います。

 

それが、脳や心臓だと激痛を伴い死をまねくことがあるわけです。

 

この様な血液の流れを止めてしまう危険性のある状態もまた冷えに近いといえるのです。

 

従って、中医学の古典でもある傷寒論という、冷えによる症状から始まる身体の問題で風邪と同等に脳卒中や脳梗塞を論じていたりするわけです。

 

傷寒論解説

 

そして、ほとんどの場合、冷えの痛みは、慢性的な痛みを表していることが多いのです。

 

慢性化している部位は、

 

 1)筋肉が動きにくくなっている
 2)固まっている
 3)筋肉が萎縮している

 

のような状態になっています。

 

要は、血液の流れを作ることのできない筋肉の状態になっているからこそ、冷えるパターンになっていることが多いのです。

 

ちなみに、筋肉は身体を動かす働き以上に血液を流すという重要な役割もあるため、運動は欠かすことのできないものなのです。

 

そもそも、血液の流れが悪くなる要素を備えている場所に、クーラーや北風のように寒い空気により冷やされることで、他の場所と比べ、さらに冷えやすくなると、当然ですが痛むリスクが増えるということになります。

 

身体は、体温が下がってくると内臓が機能低下を起こし、内臓から発する痛みの原因となることもあります。

 

そのため、食べ過ぎによる疲れ果てた胃が後々痛くなったり、生理の時にしっかりと血液が子宮に集まってこれない状況が続くと子宮が冷え、生理痛や排卵痛の原因になったりもします。

 

そういうことからも、冷えてくると血圧が自動的(自律神経の働きにより)に上がったり、心拍数を上げることで、血液の流れを早め、内臓を守る働きを行っていたりします。

 

けれど、いくら血液が流れてきても、血管が細くなっていたり、筋肉の働きが低下していて、血液を流す力がない場所では、いつまで経っても、内臓や筋肉などの組織を温めることができません。

 

血管内に、血液が十分すぎるほど流れていても、冷えている組織に血液が届かなければ、さらに血流を高める作業が活発化してしまいます。

 

その結果、血管が張り裂けそうに、膨らんできます。

 

まるで、風船を膨らませすぎたことで、もう少しで風船が割れてしまうような状態になってしまい、これもまた、冷えによる痛みであったりするわけです。

 

血液の流れが悪ければ、細い血管や細かい毛細血管の中では、さらに、ところどころ流れが悪い状態になってしまいます。

 

すると、さっきはこちら、今はここ、みたいな感じで、痛みが移動したりするわけです。

 

このように冷えによる痛みというのは、数多くの現象によって生み出されているのです。

 

この記事を書いている人
キュアハウス鍼灸治療院 中村幸生

キュアハウス鍼灸治療院 院長。
病院に通うたびに、薬だけが増え、検査をしても『原因不明』と言われる痛みや症状を、ただ取り除くような治療ではなく、生活習慣を見直し、患者さん自身が自力で治すための手段を手に入れ、2度と同じような目に合わないような身体と習慣を身に着けられる治療と情報を提供。

これまで、20年以上に渡り、数々の治療院で経験を積み、施術の実績は80,000人以上。口コミが口コミを呼び、2016年のリピート率は98.7%。

院長の詳しいプロフィール
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  2019.12.03
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